【史料学06】史料管理学演習と閑馬村関係文書その1


今年もウィンターセッションの「史料管理学演習」が始まりました。今年は2月13日(月)から17日(金)の予定です。1日3コマ×5日。実習科目ですから、ある意味、講義科目より結構、きついです。

シラバスには、史料管理学演習について「史料管理学とは、このような歴史史料を調査・収集するところから、これを整理し、保存していくための方法、さらには公開上の留意点といった一連のシステムについて学ぶ研究分野のことである。近年はアーカイブ(アーカイブズ)という言葉も一般化したが、授業ではまず、日本における史料整理論から、こうした最新の欧米流のアーカイブズ論まで、その理論と実践について学んだ上で、現物の史料を使った整理作業を実際に行ってみる」と書いています。まあ、内容的には本当にこのままです。今年は女子学生5名に男子学生2名の計7名です。

2010年度〜2012年度の本学教育研究所個別プロジェクト研究「近代村落小学校の設立に関する基礎的研究」では、栃木県安蘇郡閑馬村(現 佐野市)の村落小学校「閑馬学校」の設立に関する研究を進めているのですが、同時にその基礎となる閑馬村関係の史料を整理し、重要史料については、その翻刻と印刷物および電子書籍(電子史料)による刊行をめざしています。つまり原史料の整理から解読(筆耕)、翻刻、公開そして研究を一連のものとして進めています。その一連の過程の中に史料管理学演習における実習作業を含めているわけです。プロジェクト研究が始まる前の2009年度から始めて、この年は史料の目録作成を行ないました。もっとも、目録の全体については、プロジェクトメンバーによって最終的に作成しています。史料管理学演習での目録作成はあくまでも実習としての経験でしたが、それでも4名—2日間でなんとか61点の史料目録カードを作成することができました。そして昨年度2010年度は、目録作成の終わった閑馬村関係文書を編年に並び替えて、アーカイブ・ファイルボックスに詰め替える作業を行ないました。本年度は、それぞれの史料の法量(縦・横・厚さ)を測定する作業です。245点ほどの史料群ですが、とにかく現物の史料に触れさせるということと、それぞれの段階での学生達の反応を教育的に確認するために3年にわたって作業を組み立ててみました。

さて、ここでは昨年度の史料管理学実習で行なった、アーカイブ・ファイルボックスシステムへの史料の詰め替えについて紹介しましょう。実はこのアーカイブ・ファイルボックスシステムについては、昨年11月17日のこのブログ→【史料学05】で詳しく述べています。実際の作業については次のブログで書くといいながら、早、3ヶ月がたってしまいました(^_^;)これもひとえに怠慢のなせる技です。また、このときの作業の様子については、すでに本サイトの史料学研究でもアップしていますので、あわせてご参照ください。改めて、アーカイバル・ファイルボックスシステムの保存器材としては、(1)L型の角0中性紙封筒に、(2)封筒を挟む同じく中性紙のフォルダー、(3)アーカイブ・ファイルボックス、(4)アーカイブ・ファイルボックス3箱を入れる外箱の4点を準備しました。すべてTRCC東京修覆保存センターで作成していただいた特注品です。それぞれの特性は、先のブログをご覧いただければと思います。昨年度の作業は、目録作成が終わった閑馬村関係文書を編年(年代順)に並び替えて、この保存器材に移し替えることでした。

(1)アーカイブ・ファイルボックスをつくる

(2)L型封筒に史料目録のシールを貼る

(3)史料をL型封筒に入れ替えて並び替え、アーカイブ・ファイルボックスに収納する

(4)アーカイブ・ファイルボックスごとに史料番号を記したシールを貼る

(5)アーカイブ・ファイルボックスを外箱に入れて完成!!

馬場弘臣 のプロフィール写真
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