【史料学07】史料管理学演習と閑馬村関係文書その2


5日間の史料管理学演習もようやく終わりました。史料管理学演習では、史資料を取り合っていく上での理念と知識と、そして技術を学ぶ授業だという話をしています。もちろん、5日間という短い時間ではそのすべてを教えることはとてもできないのですが、それでもその重要性だけでも感じてくれれば十分です。

さて、既報の通り、今回の史料管理学演習の実習では、閑馬村関係文書の法量(縦・横・厚さ)を測定しました。毎年のことですが、実物の史料を触って作業をすることは、それだけでも学生達にとって貴重な体験となるようです。さすがにこの時期に授業を受けようというのですからみんなやる気があって、いつも予定より早く作業が進み、バタバタしてしまいます。一応、受講生には断りを入れましたので、実習作業のようすをアップします。

本当は、史料には直接定規はあてない方がいいのですが、ここは史料に触れる楽しさを味わってもらうことにしました。いずれにしても、こうして法量測定が終われば、閑馬村文書の史料整理はすべて終了します。あとは、データベースにこの結果を入力して、このサイトにも最終版の閑馬村関係目録をアップするようにしたいと思います。また、学生達の感想についてはアンケートを採っていますので、しかるべき形で公表したいと考えています。

法量測定が終わったら、次は目録作成の実習です。これには同じくYAHOOのオークションで手に入れた文書を利用します。どうやら鷲見氏という幕府御家人の史料だと思われます。まずは保存用の封筒に詰めて史料番号をつけ、この中から冊ものや借用証文などの比較的読みやすい史料を読んで、目録を作成してみました。もちろん、目録の取り方については別に講義をしました。下が実習のための入力用史料カードです。実習はやっぱり実践です。


どうしても通常の授業科目では座学が多くなってしまうなかにあって、こういった実習をどのように生かせばよいのか。カリキュラムの作り方、授業の方法論等々、もう少し体系的に考えていきたいものです。

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