【告知】東海大学で時代考証学会第2回サロンが開催されます!


久しぶりに大船の北條邸に行ってきました。いや〜この時期はあいかわらず寒いです。下の写真にもあるように、すごく趣があって本当に素敵なお宅なのですが、すきま風が何よりのお友達です(^_^;)庭もまだまだ冬色のままです。

でも、今日は玄関の脇の白梅が満開でとてもきれいでした。美智留さんの話では、本来ならば12月には咲く梅なのだそうですが、今年はとにかく寒くて今にずれ込んだとおっしゃってました。

今回の訪問の目的は、美智留さんの誕生日をお祝いするためと、本学で時代考証学会の第2回サロンが開催されることから、美智留さんに北條先生の創作活動についてお伺いするためでした。

時代考証学会は、東京学芸大学教授の大石学氏が主催されている学会です。今年のNHKの大河ドラマ”八重の桜”の時代考証も担当されていますよね。あえて大石さんと呼ばせていただきますが、そう、大石さんとは関東近世史研究会の常任委員を務めていた大学院生時代からのつきあいで、それこそ30年以上になります。その大石さんが、「時代考証」を媒介に歴史学という学問と一般の皆さんが考える「歴史」との架け橋をめざして、2009年に立ち上げられたのが「時代考証学会」でした。2009年の11月29日(日)には奥田瑛二さんなどをお迎えして、第1回のシンポジウムが開かれました。私もこのシンポジウムには参加しまして、ディスカッションの際に、本学の付属図書館が寄託を受けて保管している「北條秀司文庫」と、こうした活動におけるアーカイブズの重要性について少し話をさせていただきました。その成果は、2010年に『時代考証学ことはじめ』として東京堂出版から刊行されています。この中では私も「演劇アーカイブズの可能性」と題して、北條秀司先生の資料調査のいきさつから整理状況、そしてアーカイブズについての提言について少し書かせていただきました。このサイトの近代文化研究にある北條秀司資料についての記述は、この論文をもとに記述したものです。

そんなこんなでこの度、来る3月9日の土曜日に時代考証学会の第2回サロンというのが、東海大学の湘南キャンパスで開催されることになりました。詳しくは、リンクを張っていますので、時代考証学会のホームページでご覧下さい。「サロン」というのは、研究者以外の皆さんにも開放してざっくばらんな議論をしようという研究会みたいなもので、今回は「東海大学北條秀司文庫から考える、脚本アーカイブズの可能性」というテーマで開催されます。私も「劇作家作家北條秀司の作品群と資料群—アーカイブズの視点から—」というタイトルで報告する予定です。これは92歳で亡くなるまでの生涯で実に220点以上の脚本を世に問われた北條先生の、その作品としての特徴と、アーカイブズの視点から残された資料の意義と特徴について紹介するものです。他にも工藤航平さん「時代考証学と脚本アーカイブズ」というタイトルで報告されます。

今回の目玉は何と言っても、湘南キャンパス4号館の中央図書館に保管されています「北條秀司文庫」の見学会を開催することです。まぁ〜狭いところで、まだ整理も途中ですが、それはそれとして意義のあることかなと思います。

それともう1点!これはここだけの告知です。付属図書館からの提案で、北條秀司文庫の他にも池田亀鑑(きかん)の「桃園文庫」(とうえんぶんこ)も見学していただこうかと思っています。池田亀鑑は、「源氏物語」を中心とする平安文学の大家で、縁あって池田亀鑑が収集した貴重本や資料が同じく付属図書館に所蔵されています。ここで興味深いのは、「桃園文庫」は研究のために池田亀鑑が収集した資料であるということです。「北條秀司文庫」は、北條秀司がその劇作家・演出家として活動していく中で残された資料群ですので、こちらはまさにアーカイブズそのものな訳です。その対比をみていただくのも興味深いのではないかと思います。実は桃園文庫も整理中でして、そうした意味での両者の比較もこれまたおもしろいのではないでしょうか。ついでに北條先生も、いわゆる「北條源氏」と呼ばれた一群の歌舞伎の脚本を書かれた際には池田亀鑑にも相談されたそうで、北條文庫にはそうした書簡も残っています。

新宿から小田急線の急行で1時間以上。ちょっと、いやかなり遠いですが(^_^;)興味のある方はぜひご来場下さい。サロンの参加者は先着25名ということですので、どうぞよろしくお願いします!

馬場弘臣 のプロフィール写真
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