【徒然】故郷にて…春の風景いくつか


3月も半ばを過ぎました。まずはお知らせです。遅れに遅れておりました2010年度~2012年度東海大学教育研究所個別プロジェクト研究「近代村落小学校の設立に関する基礎的研究」の成果である『近代教育史叢書1 明治期の村落小学校関係資料集―栃木県安蘇郡閑馬小学校―』と『近代教育史叢書2 栃木県安蘇郡閑馬村・閑馬小学校関係資料目録(改訂版)』が刊行されます。ただいま印刷中です。刊行できましたら、またお知らせいたします!

さて、ただいま故郷の八女に帰省しております。このBlogでは帰省の話がことのほか多い。ま、その時は時間があるので仕方がありません。本当は今年の史料管理学演習の記事を書こうと思ったのですが、写真のファイルを忘れてきてしまいました。帰りましたら改めて書きたいと思っています。

本日は、八女市のぼんぼり祭りを見に行ってきました。いわゆる雛祭りです。本日が最終日でした。八女市の中心部は「福島町」といって交通の要衝で、商家が立ち並ぶ町場でした。その商家の町並みを保存して観光の目玉にしています。こんな感じです。

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この商家のそれぞれにお雛様が飾ってあるのですが、とくにここは壮観でした。

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ここで初めて知ったのですが、八女地方では伝統的に「箱雛」というのがあったそうです。お雛様が一般の人の手にもに届くようになった時、使い回しが楽だったそうで…。今も新たに造られているそうです。ここでは明治の箱雛と現代の箱雛を紹介します。

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それにしても驚いたのは、私が小学校の頃通っていた平井医院という病院の跡地がそのまま活かされて「もつ蔵」というお店になっていたことでした。

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昔の開業医の雰囲気おわかりになりますでしょうか?この裸電球や木枠の入口、窓枠など素敵ですよね。実は私、小学校に上がる前、急性腎炎でこの病院にひと月ほど入院していました。2階の畳のお座敷みたいな病室でした。腎炎ですので塩分はいっさい使ってはいけません。今でも塩も醤油も使わない料理のまずさを覚えています。小学校に上がった後もよく風邪を引きましたから、しょっちゅう通っていました。この病院の前には「バカ盛食堂」という素敵な?!名前の食堂があって、診察の後は母によく連れて行ってもらって、その後、隣のお菓子屋でマーブルチョコレートを買って帰るのが、とても楽しみでした。風邪を引くことが一つの楽しみでもあった子供時代の話です。

八女市にはこんな昭和の香りが漂う風景もかなり残っていって、2005年に優香さんの主演で公開されたホラー映画「輪廻」のロケ地としても使われていました。そんな昭和の風景もちょっと紹介してみます。

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「岡伍平商店」と書かれたレトロな看板の商店と、その向こうに見える八女の八幡様、そして飲み屋の路地の風景、この3つは確実ロケに使われていました。たまたまテレビのチャンネルを廻すと「岡伍平商店」の看板が目に飛び込んできて、すぐにわかりました。ちなみのこの「岡伍平商店」は、高校時代の同級生のうちです。

それ以外の3枚は、いずれも八幡様の境内にある飲み屋街です。「土橋市場」となっていますね。何でも終戦後に引き揚げ者のために境内の営業を許可したのだそうです。でも、いずれももうかなり寂れていますよね。現在の地方都市の一般的な風景です。だから、そのまま昭和にタイムスリップしたような風景が残っています。

ということで、お口直しに、実家のあまおうの苺畑を紹介して終わりにします。今日は天気もよくて暖かかったのでよく熟れています。美味しそうでしょ~。実際、畑で摘んでそのまま食べるあまおうが一番美味しいです(^_^)v

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