気がつけば4月も終わりに近づいて、いつの間にかゴールデンウィークに突入していました。このblogはいつもそんな書き出しで始まっているような…(^_^;)
さて、ようやくにして『学校法人東海大学学園史資料センター10年のあゆみ』(以下『10年のあゆみ』と略記しますね)が刊行されました。本当はもっと4月の半ばには印刷が終わっていたのですが、私の怠慢で告知が遅くなってしまいました。それにしても今年は4月1日からの消費税の導入で、印刷所もかなり仕事が詰まっていたらしいですね。
A4版で前ページカラーの162ページにおよぶ力作です。この『10年のあゆみ』も編集はAdobeのindesignで行なって、印刷だけを外注しています。ずーっと中心になって編集作業にあたってくれた中西祐悟君にはとくに感謝です。これが『10年のあゆみ』の表紙と裏表紙です。
湘南キャンバスの1号館です。改めて言うまでもなく、本学の創立関係者の一人で、近代建築の第一人者であった山田守教授の手による設計です。Y字型の校舎は、2つの翼が南面に向かって大きく羽ばたくような広がりを見せていて、おおらかで雄大なロケーションです。ただ、中に入ると真ん中にスロープがあるのですが、くるくる回っている内に何階だか、どこが教室だかわからなくなってしまうのですが…。
つぎに目次です。
『学校法人東海大学学園史資料センター10年のあゆみ』目次
巻頭辞 学校法人東海大学総長・理事長 松前達郎 002
学校法人東海大学学園史資料センター センター長 橋本敏明 003
第1部 通史編
学園史資料センター前史/学園の資料関連組織の変遷と年史編纂の軌跡 008
学園史資料センター10年史 016
建学75周年記念誌の編纂 029
10周年記念座談会(1) 030
学園史資料センターの足跡と行先/初代センター長 瀬水澄夫、第2代センター長 曽根總雄、第3代センター長 橋本敏明・副センター長 沓澤宣賢
学園の歴史と資料と資料センターの役割 馬場弘臣 039
学園史資料センターの整理作業 椿田卓士 046
刊行物の受け入れ 徳原彩恵 056
写真リストの登録 目七哲史 057
「レファレンス」とその記録 高橋祐子 058
学園史資料センターFAQ/よくある質問 お答えします 060
学園史資料センター展示活動の歩み―それは通路から始まった 馬場弘臣 062
学園史資料目録Web検索システムについて 馬場弘臣 066
資料のデジタル化とデータ保存 目七哲史 075
『松前重義全集』の編纂 高橋祐子 076
学園史資料センターの対外活動 椿田卓士 078
10周年記念座談会(2) 080
東海大学におけるMLA連携/松前記念館 佐保吉一・篠原聰、社会教育センター 岡田喜裕、付属図書館 三井悟・村山重治、学園史資料センター 沓澤宣賢・馬場弘臣
第2部 資料編
スタッフリスト/資料室~学園史資料センター所属人員の変遷 098
学校法人東海大学資料編纂委員会委員一覧 102
ファシリティ/資料室~学園史資料センター使用施設の概容と変遷 103
印刷・刊行物/制作物リスト 106
支援作業リスト 119
「史料管理学演習」の支援 馬場弘臣 122
学園史資料センター関連規程 123
学校法人東海大学組織及び業務分掌規程/学校法人東海大学資料編纂委員会規程/学校法人東海大学文書取扱規程/学校法人東海大学文書保存規程/学校法人東海大学学園史資料センター資料利用規程
学園史・学園史資料センター年表 130
10周年記念座談会(3) 140
大学アーカイブズの現在と未来/京都大学大学文書館 西山伸、学習院アーカイブズ 桑尾光太郎、東海大学学園史資料センター 馬場弘臣・椿田卓士
学園史資料センター利用案内 160
協力一覧 161
私もいろいろと書いていますが、基本的には『東海大学学園史ニュース』に掲載した小論の追加・修正による再録です。ともかく学園史資料センターの10年のあゆみが、その前史を含めて詳細に再現されています。学園史編纂員をはじめとするスタッフの皆さんも本当に頑張ってくれました。
やはり目玉は3つの座談会でしょうか。先に予告しましたように、京都大学大学文書館の西山伸さん、学習院アーカイブズの桑尾光太郎さんとの「大学アーカイブズの現在と未来」は今、読み返してもおもしろいですね。手前味噌です。で、第1弾は歴代資料センター長による座談会、第2弾は本学のMLA、つまりMuseum=松前記念館、社会教育センター(静岡県静岡市清水区で海洋科学博物館などを運営しています。今年度より海洋学部に移管されました)、Library=付属図書館、Archives=学園史資料センターの座談会でした。どれも読み応えがあると思いますよ。去る4月24日に開催された全国大学史資料協議会東日本部会幹事会の際には、西山さんから「まぁ〜りっぱなものを」と、お褒めにあずかりました。やはり手前味噌ですね(^o^)
興味のある方にはお譲りしたいと思いますので、ご連絡下さい。