史料管理学演習 2013年度


先日、実家からあまおうのイチゴが届きました。妹が丹精を込めて作っているあまおうです。が、それを目当てに帰ってきた上の娘が、あまおうのケーキを作りました。といっても、生クリームは一生懸命泡立てていましたが、スポンジケーキは市販のものです。ということで、これがその作品です!

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それにしてもさすがにあまおう!大きなイチゴです。ケーキの方は、スポンジさえ美味しければ…と、当たり前ですね。

さて、本日、2月23日の月曜日から2014年度のウィンターセッション授業、史料管理学演習が始まりました。史料管理学演習は、文字通り、古文書(こもんじょ)をはじめとする歴史史料の整理の仕方を実践的に学ぶ授業です。このblogでも毎年、授業の様子を伝えてきましたが、昨年度の授業についてはちょっとサボって書いていませんでした。学生達には、blogに載せるからと言っておいたのですが…(>_<)

ということで、本年度の報告をする前に昨年度の授業の様子について1年後の報告です。史料は以前にも紹介しました、伊豆国田方郡土手和田村文書(現・静岡県伊豆の国市)です。土手和田村は、源頼朝が配流された「蛭ケ小島(ひるがこじま)」があったとされる土地です。下は以前撮影した蛭ケ小島の写真です。

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昨年度の史料管理学演習は、この土手和田村文書の目録作成Part.2が主な作業でした。まずは、史料を封筒に入れて、番号をつけていきます。

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封筒に入れて番号をつけた史料については、2人でひと組となって、目録カードに史料の情報を書き取っていきます。史料が作成された年月日、表題(タイトル)、差出人、受取人、史料の形態、数量などの情報です。

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皆さん、なかなか楽しそうにやっています…よね。ともすれば、歴史学の授業は基本的に座学中心にならざるを得ません。手前味噌ですが、そんな中で、史料管理学演習は、まさに実践的な授業ですから、みんな結構、喜々としてやってくれます。わざわざ春休みに授業を受けようというのですから、意識が高いのも当然ですけどね。

ところで、土手和田村は、伊豆韮山に陣屋を構える幕府代官江川氏の支配にあたります。江川代官所の史料「江川文庫」の調査にあたっていたこと、「江川文庫」が2013年に重要文化財に指定されたことは以前、このblogでも報告したとおりです。歴代の江川代官の中でも、韮山の反射炉を作った江川太郎左衛門英龍が最も有名ですね。下の写真は、年貢割付状(ねんぐわりつけじょう)にある署名と捺印です。

IMG_8366クリックして大きくしていただければわかりますが、印文は「英龍」とあります。実名ですね。日付は天保8年(1837)10月です。なお、記名は「江太郎左衛門」となっています。別に「川」の字を忘れたわけでありません。身分の高い人が低い人に文書を発給する場合、苗字の一部を略することが当時の慣例でもありました。これを「片苗字(かたみょうじ)」と言います。

今年は23日から27日までの5日間、1日3コマの授業です。さすがに学生達も私も疲れます。だからなるべく楽しく学べるようにしたいものです。今年の受講者は8名。さて、どんな授業になったか…。また、後日、報告したいと思います。お楽しみに!

馬場弘臣 のプロフィール写真
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