本日は、京都大学で開催されている「第21回 大学教育研究フォーラム」に参加しています。ようやく私自身にも少し余裕が出てきたようです。それにしても、3月ももう13日、しかも金曜日(^_^;)。左下の写真は京大の百周年時計台記念館で、右下はフォーラムの発表論文集と、真ん中に写っているのが、「クリッカー」と呼ばれる器材です。アンケートや出題に対する回答機器で、それこそ瞬時に集計が出ます。
そこで?!、去る2月の23日(月)から27日(金)にかけて、今年もやりました!ウィンターセッション科目、史料管理学演習!!について、紹介したいと思います。
今年の受講者は8名。男女比はちょうど4:4…よくできたものです。初日は、「史料管理学」「アーカイブズ学」についての講義で、2日目から具体的な史料整理の方法を実践で学ぶことになります。今年はそんなわけで8名でしたから、男女2名ずつの班を2組つくって実習を進めることにしました。最初は、史料整理のやり方に慣れるために、すでに整理が終わって、このサイトにもデータベースや史料の画像をアップしている「栃木県芳賀郡閑馬村」の現物史料を、目録と照らし合わせながらチェックしてもらいました。もし、間違いがあったらチェックしておいて、ホームページも修正しなければならいからね、と言っておいたのですが、そこそこあるものですね、修正が…(>_<)
で、ここで思わぬ展開が…。A班が、内容を読むのが面白くなってしまって、なかなかチェックが終わらないのです。閑馬村の史料は、既報の通り、中心となるのが明治初めの閑馬小学校に関する史料なので、面白いと言えば面白いのです。これも既報の通り、この目録と翻刻した資料集を刊行していますので、興味のある方はご連絡ください。
そこで!A班はそのままチェックを続けてもらい、早く終わったB班は新しい史料群を整理してもらうことにしました。これもYAHOO!のインタネットオークションで落札した史料です。それにしてもお金がかかる…(>_<)まずは中性紙の史料用封筒に入れて、史料番号をつける作業です。
史料を封筒に入れたら、いつものように「史料カード」に目録を録る作業を行ないます。ほんんどは「横帳」とよばれる横長い簿冊ですので、年代と表題と作成者を録ることが基本的な仕事になります。ただ、ほぼ江戸時代の史料ですから、古文書の草書体の文字を読めることが先決になります。とはいえ、同じような題名の史料が多いですから、とにかく馴れること。とはいえPart.2みな現物での史料整理は初めてですから、悪戦苦闘…。
その頃、A班はというと、閑馬村文書のチェックを続けるのですが、それが終わったら、例の伊豆国韮山の土手和田村文書(現・静岡県伊豆の国市韮山)の史料整理に入ります。昨年(このblogでは前回ですね)の続きです。
まぁ〜、こちらも悪戦苦闘でした。ちなみにB班は一応、史料の目録取りは、一紙ものを除いて終了しました。内容から、「武蔵国榛原郡町田村布施家文書」と名付けました。総点数は116点でした。
それにしても1日3コマぶっ通しで5日間連続の作業は本当に疲れたようです。私も疲れました。1日は、学園史資料センターの徳原さん(現・下田さん)にお手伝いに入ってもらいましたが、1人で8名をみるのは結構きついですね。ましてや2班とはいえ、それぞれ別のことをやっていますから、できればもう一人はTAが欲しいところです。でも、みんなさすがに若くて元気!楽しそうにやってくれました!!かな?
ついでに、下の史料は布施家文書の一つです。結構おもしろい内容の史料ですよ。かなりプライベートですが…。興味のある方は読んでみて下さい。そのうちに解答を載せます!