熊本大地震 あぁ…熊本城


14日の午後9時26分に熊本県益城町を中心に起こった震度7を記録した熊本大地震は、その後も何度も震災をくり返し、本日、16日の未明、午前1時25分に起きた本震によってさらに壊滅的な被害をもたらしています。まだまだ大きな余震が続くようです。幸いなことに私の実家の福岡では大きな被害はなかったようですが、それでもずっと揺れ続けているそうです。東海大学の阿蘇キャンパスでは、学生のアパートが崩れて、お二人が亡くなったとのこと、気の毒という言葉ではとても足りません。キャンパスには学生達が避難してきているのことですが、大丈夫でしょうか。国道57号線から阿蘇キャンパスにいたる阿蘇大橋も土砂崩れで崩落したとのことです。この橋は、黒川渓谷に架かる最大高度約80m、長さ202mにおよぶ大きな橋です。冗談で、阿蘇大橋が壊れたりしてなどと言ったり…まったく不謹慎でした。まさか現実になるとは…。

阿蘇キャンパスは、総面積60万坪にもおよぶという巨大なキャンパスで、農学部の学生達が学んでいます。不便な場所ですが、それだけに農業、畜産業を学ぶには最適な環境だと思います。それがこんな被害に遭うとは、ただただ驚きです。阿蘇キャンパスをはじめて訪れたのは、2007年のことで、翌年に控えた東海大学と九州東海大学・北海道東海大学の3大学統合に向けて、それぞれの資料をどのように保管していくかを提言するためでした。

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阿蘇校舎の1号館と、黒川渓谷の「数鹿流(すかる)の瀧」です。はじめて阿蘇キャンパスに行った時の写真です。阿蘇校舎では、牛とか羊とか動物も飼っていました。これらの動物たちは無事なのでしょうか。牛舎などはどうなのでしょうか。

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こちらは、2011年に阿蘇校舎を訪れたときに撮った阿蘇神社の写真です。1枚目と2枚目が神社の楼門で、3枚目と4枚目が拝殿です。このいずれもが崩壊してしまったわけです。特に楼門は、重要文化財に指定されている立派な門でした。

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境内には縁結びの松があって、男性は右回りに2回、女性は左回りに2回廻ります。実際、廻ったスタッフがいたのですが、何と御利益があったのですね!

◎あ~ぁ、熊本城

それにしても、熊本城の惨状には本当に目を疑いました。加藤清正が建てたという熊本城!残念ながら天守閣は西南の役で焼失してしまいましたので、現在の天守閣は1960年に熊本国体と築城350年を記念して再建されたもので、2007年には築城400年に際して本丸が再建されています。本丸は再建されてすぐ、熊本キャンパスと阿蘇キャンパスを訪れた際に(前述)、見学に行きました。そうでなくとも、熊本城は実家から九州縦貫道路を飛ばせばすぐですから、よく行ったものです。

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これらは2009年に訪れた時の写真です。斜め右方面の天守閣と真正面から見た天守閣、そして重要文化財の宇土櫓に長塀です。長塀も100mにわたって崩落したとニュースで言っていました。それにしても天気がよかった…。

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2012年9月の写真です。1枚目から3枚目には熊本城のおもてなし隊が写っています。2枚目の福島正則さんにはとくにお世話になって、いろんな所を案内してくれました。3枚目は加藤清正公ですね。1枚目の…なんて武将だったでしょうか…、翌年再訪した際にも彼は私たちのことを覚えてくれていましたね。4枚目は熊本城大小天守の遠景、5枚目は宇土櫓、6枚目は長塀ですね。

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これは2013年の写真で、最後に行ったのが、この夏でした。1枚目と2枚目は宇土櫓を石垣の方面から撮ったのですが、石垣の威容がよくわかりますね。通称、「武者返し」と呼ばれる高度な技術に裏付けされた石垣は、上に登るほど急角度になっていて、まさに難攻不落と言われた熊本城の象徴でもあります。3枚目、4枚目の天守と合わせて、これらの石垣が崩れてしまうのです。地震の恐ろしさを再認識せざるを得ません。この風景を取り戻すには一帯どれだけの年月と費用が掛かるのでしょうか。

文明研究所のプロジェクト研究の一環としてはじめた災害史研究ですが、プロジェクトとか否かは関係なく、これからもっとしっかりと研究を続けていきたいと思います。過去に起きた災害であっても、実際に起きたことだからこそ、現代文明、そして未来に対しても大きな意義を見いだせるはずです。今はただ、その想いを堅く、強くしています。

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