【徒然】今年も大晦日


突然ですが、日本で太陽暦が採用されたのは、明治5年(1872)の12月からのことでした。それまでは太陰太陽暦(陰暦)が使われていました。これについては、すでにこのblogでも書いていますので、二度目になりますが、改めて説明しますと、次の通りになります。

太陰太陽暦では、月のみちかけにしたがって1か月の長さを定め、1年の長さは太陽のめぐりにあわせていました。太陽と月の運動形態を折衷していたわけで、そうすると太陽暦では一定である月の大小の配列が、太陰太陽暦ではかなり異なってきます。新月を朔(さく)、また朔日は「さくじつ」また「ついたち」と読みます。早い話、1日のことですね、満月を望(ぼう=望月ですね)といいますが、朔から望、あるいは望から朔を一朔望月(いちさくぼうづき)と呼びます。一朔望月は一定ではないのですが、平均すると29・530589日、ほば29日半となります。そこで陰暦では一か月を大(30日)、小(29日)に分けて調整することになります。つまり1ヶ月は大の月にあたる30日か、小の月にあたる29日しかなかった訳です。通常、近世以前の史料では、月の最後の日は一般に「晦日」としか書いてなくて、それが30日目か29日目かは確認しないとわかりません。いずれにしろ、その1年の終わりの晦日が「大晦日」となるわけですね。

しかし単純に大・小…と並べたのでは実際の月のみちかけにあわなくなってしまうので、毎年のように大小の配列がかわりました。たとえば天保2年(1831)などのように「小大小小小大小大小大大大」と、小の月が3回、大の月が3回続いたりすることもあった。仮に大小月各6回を組み合わせて1年としてみると354日となり、地球が太陽を一周するのに要する365・2422日(一太陽年)に11日ほど足りない計算となる。そこでこの不足分の11日がある程度たまったところで、ひと月分を増やし、1年を13か月とすることで調整しました。こうして増やした月を閏月といいました。平均すると32、3か月に1度の閏月がおかれる計算となりますが、この追加の1か月が1年のどこに入るかは季節とのズレを調整して決めました。

ということで、本日は2016年、平成28年の大晦日です。大掃除も終わって、かみさんと娘が朝から正月の用意をしていて、後は年明けを待つばかりとなりました。もっとも、娘は二人ともカウントダウンに行くようです。

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img_5519img_5520これまた突然ですが、ここはいつもお花を購入する「花美」というお店です。昨日は、いつものようにこちらでお花を買ってきて、お墓に供えてきました。ここにはまぁ~ハンサムでりっぱな猫がおりまして、了解を得て掲載させていただきました。この猫君のように、来年は泰然自若といきたいものですので…(^_^;)

さて、今年もこの拙いblogを読んでくださった皆さま、ありがとうございましたm(_ _)m年が明けて、このサイトが6周年を迎える頃には、このサイトもblogもリニューアルをしたいと思っております。また、来年の目標は年が明けたところで!

どうぞ皆さま、よいお年をお迎えください。

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