【史料学01】閑馬学校関係史料の撮影をしています!


ようやくにして…ではありますが、史料学について少しずつブログ(コラム)を始めたいと思っています。正確にいえば史料整理論ですね。基本は古文書の整理についてです。これから【史料学】としてシリーズ化します。といっても、理論的な話などではありません。あくまでも実践です!!私自身の実践活動に自分なりのknow-howを詰め込んでみたいと思っています。「情報史料学研究所」のサイトを立ち上げた一番の目的は史料学研究ですので、やっぱりようやくにして…ですね(^^;)

今日は、研究室で栃木県安蘇郡(現 佐野市) 閑馬学校(現 閑馬小学校) の史料撮影をしています。閑馬学校の目録はこのサイトで公開していますので、詳しくはそちらでご覧下さい。史料整理については、史料の目録をつくって、データベースとして登録して、保存封筒と保存箱に詰めて、最後に写真撮影となるわけですが、ここでは作業を逆にたどっていくことにします。つまり、写真撮影から始まって、どのような手順で作業を進めてきたかを巻き戻していって、その間に私自身が重要だと思うこと、know-howなどを挟んでいくことにします。

それにしても写真撮影はものすんごく便利になったものです。今回は初めて、6月に購入したCanonのEOS Kiss X5という一眼レフのデジカメを使っているのですが、フィルムで撮影していた頃に比べると、まさに隔世の感があります。 フィルムの時代は、最高でも36コマしか取れませんでしたから、とにかくフィルムの数が必要でしたし、現像にも紙焼きにもそれこそ金がかかりました。あまりに金がかかるもんだから、現像のみでスライドをみる機械でネガをみたり、あるいはネガを見るためだけの手作りの装置を考案したりしていました。

おっと、また思い出話をしていると長くなりますので…。写真撮影の方法に的を絞りましょう。

写真撮影を、それも大量に撮影するためにはそのための体勢(姿勢)が問題になります。楽に撮影したければ、机に座ってやった方がいいのですが、そうすると、ファインダーが覗けませんので結構たいへんです。ファインダーを覗いて、なるべく楽にトリミングしようとすると、撮影を床の方でやりますので、もう腰が痛くなってたいへんです。ちなみに机に座って撮影するために、L字型のフィンダーなんかあったのですが、 いずれにしても三脚を使って(この場合、カメラは三脚の真ん中の棒の下に取り付けます。そのために雲台を下に取り付けられる三脚を選ぶことが必須になります)、ライトを照らして…と皆さん苦労をされたと思います。

でも、デジカメの時代は大きく変わりました。何より、フィルムのコマ数を考えることなく、メモリーいっぱいに撮ることができますし、パソコンにデータを移せばさらに楽です。ただ、印刷を考慮に入れた上で古文書を撮影するのに何とかデジカメが利用できるようになったのは、200万画素の機種が出てからです。1999年のことでした。私にとっては、オリンパスのキャメディアが実用的なデジカメの第一号でしたね。200万画素のデジカメです。前にもブログで少し書いたかと思いますが、この時代、ビデオカメラで撮影してテレビで見るという方法もあって、そうした論文もあったのですが、当初からそれはナンセンスだと思っていました。いちいちストップさせることを考えれば、静のものを動の機械で撮ることには賛成できませんし、何よりやはり将来を見越して印刷できること、デジタルという形で保存できることを考える必要があったからです。デジタルということでいえば、このブログでも書いたようにPDFファイルドキュワークスファイルの出現が大きかったですね。

ともあれ、デジカメで撮影するにしても、先に述べた体勢(姿勢)の問題は残ります。そこで一計を案じました。デジカメには必ずテレビに出力する機能がついています。初めての市販デジカメ、カシオのQV10などは30万画素しかありませんでしたので、私自身の用途は、スキャンした画像や撮った写真を専らテレビに映すことでした。いずれにしても、この機能を利用しない手はない。つまり、デジカメを小さなテレビにつなげば、トリミングが楽になるということです。こんな感じです。

カメラを取り付けているのは、三脚代わりでヨドバシカメラで買った撮影スタンドです。ちょっと短いので、カメラには広角レンズをつけています。机にも取り付けることができて便利です。いずれの写真にも小さいテレビが映っているのがわかりますでしょうか。これでトリミングをするわけです。こうすると史料の移り具合を手元で確認でき、トリミングが楽になります。ただし、これの問題は、カメラから出力する際のコードが、そのままではこのテレビにはつながらないということです。テレビにも入力用のコードがあるのですが、これもそのままでは使えないのです。そのために両者をジョイントする器具が必要になってきます。これもヨドバシカメラで売っていますが、いや~捜すのに苦労しました。それも1999年のことですから、すでに12年前のことです。ですからそれからずっとこのシステムを使っていたのですね。そうそう、バリアングルといって、カメラの後ろの画面が回転する機種もありますが、これで代替するのも結構、便利ですよ。

結局前置きが長くなりました(^_^;)まぁ~いろいろと苦労したことを知っていただきたくて…。

でも、今回の撮影はこんな苦労を本当に凌駕するものでした。何せパソコンのUSBと直接コードでつないで、アプリケーションソフトを入れてしまえば、後はパソコンの画面を見ながら、シャッターも切ることができ、そのまま好きなところを指定して保存することができます。撮影については細かい設定もできますが、オートで充分です。しかも一眼レフですから、蛍光灯の光でこれまた充分明るいです。コンパクトデジカメに比べるとCCDの質が違いますからね。さらにシャッターもいちいちマウスでクリックしなくても、スペースキーを押すだけで切ることができてしまいます。そして保存した画像もすぐに確認できるし、失敗すればすぐに削除することもできる。私は保存にはポータブルのハードディスクを使って、史料ごとにフォルダーを作るようにしています。全部撮影が終われば、すべてPDFファイルにするわけですから、この方が後々便利かなと思っています。本当に時代は変わりました。とりあえず、撮影風景を載せておきます。ちなみにEos Kiss X5もバリアングルなのですが、保存とかのことを考えれば、やはりコンピュータと連動させて使った方が便利です。Canonのほか、Nikonも同じ事ができますが、残念ながらアプリケーションソフトが別売りです。

最初の2枚が撮影風景です。史料を横に並べた方が当たり前ですけれど、作業がしやすいです。中間の2枚はパソコンの画面に史料を映し出して(ライブビューと呼びます)、撮影用のアプリケーションソフトと一緒に並べたところです。 最後の2枚の内、左側はフォルダーを作っているところで、右側はフォルダーに保存されていることを確認しているところです。

さぁて、続きをやりますか。

馬場弘臣 のプロフィール写真
カテゴリー: 史料学研究 パーマリンク

【史料学01】閑馬学校関係史料の撮影をしています! への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 【告知】閑馬村関係文書目録検索システム&史料画像を公開しました! | Professor's Tweet.NET

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*