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研究論文・著作リスト

論文一覧

北関東農村「荒廃」と検地―黒羽藩「地押改」検地を中心に―

『関東近世史研究』第17号 P18~410

発行:関東近世史研究会|発行日:1984/10/28

概要
近世中後期の北関東で発生した農村荒廃現象に対する領主仕法の一端として、下野国黒羽藩の地押改め検地政策を取り上げ、政策を通じた小農民経営の再生と農村の再編強化のあり方について論じた。

近世中後期北関東の社会構造―人口の流動化と都市―

『関東近世史研究』第20号 P3~22

発行:関東近世史研究会|発行日:1986/7/10

概要
農村荒廃現象に代表される近世中後期北関東の社会構造を、人口の流動化の問題としてとらえる視点から、農村部の人口動勢と城下町や宿場・在郷町・川岸などの地方都市の人口動勢について検討し、これを巨大都市江戸との関係で論じた。

天保期の幕府鉄砲改めについて―小田原藩領を事例として―

『湘南史学』第10号 P3~25

発行:東海大学大学院日本史学友会|発行日:1988/12

(PDF:1,961KB) 

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概要
寄場組合を単位として関東取締出役によって天保9年から12年にかけて行われた幕府の鉄砲改め政策について、寄場組合外であった小田原藩領を事例として検討し、この政策を幕府による在村武力掌握策として論じた。

最乗寺領の代官と寺領百姓について

『市史研究 あしがら』第2号 P1~22

発行:神奈川県南足柄市|発行日:1990/1/31

(PDF:2,251KB) 

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概要
曹洞宗大雄山最乗寺に付属する寺領百姓と、これら寺領百姓と寺領の山林を管理する山代官が、最乗寺の年中行事や山林管理について果たした役割を検討することにより、両者の結合のあり方について論じた。

信濃国上伊那郡樋口村松田文種家文書について

『湘南史学』第11号 P46~70

発行:東海大学大学院日本史学友会|発行日:1990/1/31

(PDF:2,254KB) 

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概要
信濃国上伊那郡樋口村(現長野県上伊那郡辰野町)の松田文種家の調査報告として同家の史料目録を収録し、同家文書の中からとくに注目される史料をあげて、高遠藩政と樋口村の研究課題について解説した。

若者仲間と若者条目

『史談足柄』第28集 P18~28

発行:足柄史談会|発行日:1990/4

概要
西相模から御殿場地方にかけて分布した、「部屋住」と呼ばれた若者仲間(年齢階梯集団)の実態と組織について、若者条目と総称される成文化された掟の分析を通して考察した。

慶応四年の浪人騒動一件史料―近江日野商人館蔵山中家文書―

『市史研究 あしがら』第5号 P72~82

発行:神奈川県南足柄市|発行日:1993/3/31

(PDF:1,282KB) 

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概要
小田原藩の御用達商人である御殿場の日野屋から近江の日野屋本店に宛てた書簡を素材に、慶応4年に同地方で起きた浪人の屯集・狼籍事件の経緯について検討した。また、その背景となる社会情勢の分析から当時の村社会の動揺について論じた。

花川用水の堰普請と用水組合

『寒川町史研究』第7号 P1~21

発行:神奈川県寒川町|発行日:1994/3/31

(PDF:1,866KB) 

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概要
相模川の支流目久尻川から取水した花川用水について、用水組合9か村の争論を通して堰普請と水利権との関係を検討し、そうした水利秩序の変容が用水組合村々相互の関係構造に与えた影響とその再構築のあり方について論じた。

小田原藩における近世後期の改革と中間支配機構-取締役と組合村をめぐって-

『おだわら―歴史と文化―』第8号 P30~57

発行:神奈川県小田原市|発行日:1995/2/28

(PDF:2,325KB) 

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概要
小田原藩主大久保忠真による文化・文政~天保初年の藩政改革を、とくに中間支配機構としての取締役の成立過程と組合村の活用という観点から検討することにより、この時期の民政改革の実態と意義について論じた。

牛久沼の「進退」について―沼の管理と用水組合―

『龍ケ崎市史研究』第8号 P1~28

発行:茨城県龍ケ崎市|発行日:1995/3/31

(PDF:3,046KB) 

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概要
近世後期における牛久沼江川用水組合の争論を通して、水利秩序と用水組合との関係構造、その変容と秩序回復に対する模索の過程を検討し、これを近世後期の地域社会における公共性形成の問題として論じた。

牛久沼をめぐる「地域」構造史論―水利秩序と地域社会―

『龍ケ崎市史近世調査報告書Ⅱ』 P33~127

発行:茨城県龍ケ崎市|発行日:1996/10/31

(PDF:2,659KB) 

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概要
近世前期から18世紀後半にかけての牛久沼を中心とした周辺地域の構造とその変容の過程を、利根川・新利根川・小貝川・鬼怒川を含めた河川に対する幕府の治水政策と開発の問題、用水利用と悪水管理における地域間秩序の相克という視点から論じた。

小田原藩における俸禄米問題と行財政の改革

森山恒雄教授退官記念論文集『地域史研究と歴史教育』 P599~646

発行:熊本出版文化会館|発行日:1998/3/31

(PDF:1,096KB) 

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概要
小田原藩主大久保忠真による文化・文政~天保初年の藩政改革について、その焦点となる藩財政再建と家臣に対する俸禄米支給の問題、およびそれにともなう家臣団の再編と行政機構の整備について論じた。

小田原藩における「取締役」制の展開と組合村

白川部達夫編『近世関東の地域社会』 P23~94

発行:岩田書院|発行日:2004/8

概要
天保後半から幕末期にかけての小田原藩政の展開と、その中で中間支配機構としての取締役と組合村が果たした役割について検討した。とくに当時の政治・社会変動の中でそれらが藩領支配の中心となっていく過程とその意義について論じた。

将軍献上物の廃止と朝廷「貢献」

『古文書通信』第75号 P9~17

発行:NHK学園|発行日:2007/11

(PDF:1,691KB) 

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概要
文久2年(1862)閏8月、幕府は諸大名が領地の産物を将軍に献上する慣例の廃止を申し渡した。これは参勤交代の緩和策に付随するもので、いわゆる文久の幕政改革の一環であった。この将軍献上物の廃止とともに、京の朝廷が諸大名に対して三部の献上を求めるようになり、これを朝廷「貢献」と称した。本稿は、この概略と史料の紹介であり、論考としては中間報告にあたるので、他日を期したい。

相州三浦郡の継立人馬役・水主役と日光社参人馬役

『市史研究 横須賀』第7号 P1~32

発行:神奈川県横須賀市|発行日:2008/3

概要
享保13年(1728)と安永5年(1776)の日光社参に対する三浦郡村々の寄人馬役免除の訴願運動について分析した。免除を求める理由として、三浦郡の村々は、浦賀奉行所(番所)を中心とした脇往還の人馬継立役や奉行所の水主役(かこやく)を勤めていることを論拠としたが、訴願にあたって各村々の領主や関東郡代人馬担当役人との具体的な生の交渉のあり方を明らかにした。また、三浦郡のすべての村々が人馬継立場―助郷役組合か、役水主(やくかこ)組合に編成されていることも明らかとなった。

神奈川県の自治体史編纂と近世史研究

『関東近世史研究』第68号 P33~64

発行:関東近世史研究会|発行日:2010/7

概要
本稿は3つの部分からなっている。第1は、戦後の神奈川県内における自治体史編纂について概観ことである。これには各自治体史の基本的なデータをとってその特徴についてまとめた。第2に、これをもとに関東近世史研究会の研究の足跡について大会テーマを中心にまとめてみた。そして第3に、戦後における近世研究の大きな研究史の流れを概観するとともに、そうした研究潮流の社会的、経済的背景についても自治体史編纂のあり方を交えてまとめた。また、研究史の整理にあたっては、その時期時期のエポックメーキングになるような代表的な著書や論文を一覧表にしてみた。なお、神奈川県における地方史研究の現状について、『地方史研究』第350号に(2011)に「神奈川地方史研究の現在―三つの視点から―」と題する論考をまとめているので、あわせて参照されたい。

演劇アーカイブズの可能性―劇作家北條秀司資料について―

大石学・時代考証学会編『時代考証学 ことはじめ』  P168~185

発行:東京堂出版|発行日:2010/11

概要
昭和の大劇場商業演劇界を代表する劇作家北條秀司の演劇に関する資料群について、その整理にいたるいきさつから整理の過程、保存および成果の公表についてまとめた。また、演劇関係資料としての資料の種類、特徴などについて概観し、アーカイブズにおける演劇関係資料の意義と課題について述べた。本HPの近代文化研究のうち、北條秀司資料は、この論文をもとにまとめている。

神奈川県地方史研究の現在―三つの視点から―

『地方史研究』第350号 P40~43

発行:地方史研究評議会|発行日:2011/4

概要
神奈川県における地方史研究の現状を自治体史(市町村史)における通史編の評価、博物館・資料館・文書館などの史資料保存機関の活動、県内の地方史・地域史・郷土史研究会・グループの活動という3つの視点からまとめてみた。一応、ここでは全時代を対照にしているが、近世史研究に限れば、『関東近世史研究』第68号に掲載した「神奈川県の自治体史編纂と近世史研究」(2010年7月)とは対をなすものである。

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