2007~2009年度プロジェクト
史料叢書「幕末風聞集」(史料集刊行)
「幕末風聞集」について
東海大学付属図書館が所蔵する古文書「風聞集」全5巻(請求記号/210.58/F/1~5)は、嘉永6年(1853)のペリー来航から慶応4年(1868)の新政府軍の東征にいたるまでのさまざまな歴史的事件と、その間の社会の動向について詳述された幕末維新期研究における第一級の史料である。
ここでは「幕末風聞集」と通称で呼ぶことにするが、表題は「風聞集」が主ではあるものの、必ずしも統一したものではない。
内容的には、嘉永六年(1853)のペリー来航に関する記事から慶応四年(1868)の戊辰戦争までのさまざまな記事が、五巻にわかれて記載されている。それは例えば書簡であったり、文字通り風聞であったり、聞書であったり、文芸的なものであったりと情報の種類もさまざまである。作者の詳細は不明であるものの、内容を検討してみる限り、伊勢松坂の商人である可能性が高いと思われる。
本プロジェクトでは、研究はもとより、授業のテキストとしても使えるように全文を翻刻した(全242頁)。詳しい趣旨は「翻刻にあたって」を、また具体的内容については「解説」の項を参照して欲しい。「翻刻にあたって」「解説」と本文のサンプルは、以下にPDFファイルでも公開している。
目次
目次
凡例
1 幕末風間集 第一番(嘉永6年) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
2 幕末風間集 第二番(文久元年~3年) ・・・・・・・・・・・・ 37
3 幕末風間集 第三番(元治元年~慶応元年) ・・・・・・・ 65
4 幕末風間集 第四番(慶応2年) ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 120
5 幕末風間集 第五番(慶応4年) ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 189
解説―「幕末風間集」について― ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 226
(PDF:6,248KB)
史料叢書「幕末風間集」刊行関係者一覧 ・・・・・・・・・・・ 242
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