去る7日、ほぼ2年半ぶりになりますか?緒形拳さんのお宅にお邪魔しまして、久しぶりに資料の調査をさせていただきました。今回の目的は、搬出ができなかった貴重書籍の奥付を撮影することと緒形さんが所蔵されていた色紙を搬出することでした。緒形さんの蔵書についてはすでに搬出して蔵書目録を作成しましたが、貴重書籍については搬出できませんので、奥付を撮って蔵書目録にデータを追加するのです。
去る7日、およそ2年半ぶりになりますか?緒形拳さんのお宅に伺って、資料の調査をさせていただきました。今回の目的は、貴重書籍の奥付を撮影することと、緒形さんが所蔵されていた色紙を搬出することでした。緒形さんの蔵書についてはすでに目録化していますが、これにデータとして追加します。そのために奥付を撮影しておくのです。
色紙は7箱になりました。こんな感じです。
色紙は色紙専門のファイルに入れていきます。ただ、ざっと見てみると色紙だけではなく、緒形さんの書画などもあるようです。色紙ファイルには入らないものも結構ありそうなので、これはまた収納に工夫が必要です。ちょっと広げて見ていたらこんなものがありました。
「湯豆腐や 梅安仕掛けの 針をとぐ」
改めて言うまでもなく、必殺仕掛人藤枝梅安のことを詠んだものですね。原作は時代小説の大家、池波正太郎さんです。今に続く必殺シリーズの第1弾が緒形さんの「必殺仕掛人」でした。私も見ていました!もっとも原作は「仕掛人藤枝梅安」で、この「仕掛人」というのは池波さんの造語です。ただ、聞くところによると池波さんは「必殺仕掛人」というタイトルが気に入らなかったそうです。今年、豊川悦司さん主演で映画化された際には原題通り「仕掛人・藤枝梅安」になってますね。今年は池波正太郎生誕100年の記念の年で、4月7日には第2部が始まります。もちろん観に行きます。
さらにこんなものが保存されていました。
緒形梅安の「人相書」でしょうね。
告 左の者見掛り次第奉行所又は番所に届け出るべし
匿ひたる者同■(罪ですかね)なり
一背丈五尺七八寸
一年齢 一見四拾
一鼻筋の中央に黒子(ほくろ)あり
江戸時代の「人相書」は普通、人物の特徴を箇条書きで文字で表現するだけです。ただ、江戸などの都市では刷り物として「人相書」が作成されることがありました。「鼻筋の中央にホクロがある」というのはなかなかリアルですね。
今度、大学院生と学生を集めて集中整理をやります。まずはポスターの整理からですが、もちろん、色紙も整理します。どうしたもんか…具体的な方法論はこれからです。どっちにしても楽しみです。
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