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緒形拳アーカイブ・カフェ参加者募集!

戦後の昭和30年代から平成にかけて活躍した名優緒形拳さん。既報の通り、緒形さんが残された多くの資料、台本からパンフレット、チラシ、ポスター、写真、手紙・葉書、書画等々を整理するアーカイブカ・カフェを開催します!題して「見て、触って、学ぼう!名優緒形拳の生涯とその時代」

緒形拳さんは、1937年7月20日東京府牛込区(現・東京都新宿区)に生まれ、2008年10月5日に他界されました。高校時代から劇作家北條秀司作「王将」に憧れ、1958年に北條の紹介で劇団新国劇に入団すると、1960年、「遠い一つの道」で新国劇および映画に主演デビューします。もっとも大きな転機となったのが1965年のNHK大河ドラマ「太閤記」で主演の豊臣秀吉を演じたことでした。そこで全国区の人気を獲得した緒形さんは、翌年の大河ドラマ「源義経」にも武蔵坊弁慶役で連続出演されています。その後も1981年の「峠の群像」大石内蔵助役で2回目の主演を演じられるなど、合計で9回も大河ドラマに出演されています。私は「太閤記」の頃から見ていますが、1997年中村橋之助(現・中村芝翫)主演「毛利元就」の尼子経久役はとくに印象に残っていますね!

さて、緒形さんは、1968年に新国劇を退団した後も多くの映画やテレビに出演されます。その数、舞台272件、内主演62件、映画70件、内29件、テレビドラマ211件、内98件、テレビドキュメンタリー34件と、圧倒的な数字を誇っています。さまざまな賞の受賞歴もまた豪華で、1978年には「鬼畜」(松竹)で初の日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞されると、1983年の「楢山節考」「魚影の群れ」、1986年の「火宅の人」の3回同賞を受賞されています。テレビでは、大河ドラマの他、今も続くテレビ朝日系列の必殺シリーズ第1「必殺仕掛人」で藤枝梅安を演じたのも緒形さんでした。オールドファンにはそれぞれの緒形さんのドラマがあろうかと思います。私は1993年の「ポケベルが鳴らなくて」などのトレンディドラマ最盛期の作品もよく覚えています。最後の主演が2008年のNHKドラマ「帽子」、最後の出演がフジテレビの「風のガーデン」でした。

時代劇から現代劇まで、殺し屋や殺人者などのそら怖い役からポケベルなどのようなちょっと情けない役まで…。とにかく幅広い役柄をこなされていますが、やはり私は「鬼畜」や「復讐するは我にあり」の頃の怖いイメージが強かったです。それだけに人懐っこい笑顔との落差にやられてしまいます。

アーカイブ・カフェ参加者募集要項(2回を予定)

日時:10月8日(土)、11月5日(土) 11:00~16:00

場所:東海大学湘南キャンパス実験棟F館2階(神奈川県平塚市北金目4-1-1 )

人数:1回10名程度

参加費:1万円(1回分、お昼の弁当・お土産付)

作業内容:台本、パンフレット、写真、書簡・葉書などに資料番号シールを貼る作業を中心に行います。もちろん、内容をじっくり見ていただいても構いません。「見て、触って、学ぼう」ですから!

参加希望の方は下記の「緒形拳研究会」サイトの「TOP」から「お申込みフォーム」へ進んでください。よろしくお願いいたします!

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案内用のビデオを作成しましたので、こちらもぜひ御覧くださいm(_ _)m

こちらは湘南キャンパスへのアクセスです。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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