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【情報公開】緒形拳展の開催について

ようやく情報を公開することができます。東海大学緒形拳研究会では、来年度2019年と、再来年度2020年度に緒形拳展を開催します!

何度かお知らせしましたように、緒形拳さんのご遺族から依頼を受けまして、緒形さんが所蔵されていた資料や蔵書の整理を行なってきました。そのために「緒形拳研究会」を立ち上げて、現在は主に大学院生と学部生を中心に、資料と蔵書の整理と目録作成作業を行なっています。また、緒形さんの演劇、映画、テレビ全出演作品目録も作成しています。これらは、演劇、映画からテレビの時代へと移り変わっていくマスメディアの時代、だいたい1960年代から2000年代までの時代の変化を、緒形さんの活動の中から検討していこうという新たな研究の試みです。私たちは、これらを「戦後大衆文化」という言葉でまとめています。現在は、「マス」から「個」へと社会が変わりつつありますが、だからこそ、その時代をフルで駆けぬけた緒形さんの役者人生から、その社会と文化を見つめ直してみることが大事だと思っています。

と、これは研究上の立場で、一つ一つの研究は、やはり公開して、ご意見やご批判をいただくことによって成長していきます。もちろん、楽しんでもらって、年配の方は自分の時代に重ね合わせ、また若い世代は、自分の両親や祖父母の時代に想いを馳せてもらいたいと思っています。

前置きが長くなりました(^^;)

2019年度は、東海大学湘南キャンパス11号館付属図書館展示室で、9月中旬から10月中旬までを予定しています。下の写真は、2004年に開催した「劇作家北條秀司の舞台」展の模様です。

2020年度は、横浜市歴史博物館で、9月下旬から10月いっぱいを予定しています。横浜市歴史博物館は、横浜市が運営している博物館・資料館の1つで、市営地下鉄のセンター北駅にあります。

本日は、この横浜市歴史博物館で第2回目の打ち合わせ会でした。ここでようやく報告できるようになりました。時代劇から現代劇まで演じ、主役でも脇役でも、悪役でも存在感を示し続けてきた緒形さんの役者人生を紹介しながら、その時代を感じられる展示をめざしたいと思っています。ただ、展示品にはさまざまな権利が絡んでいますので、難しいことも多いかと思います。また、準備の状況で、公開できるものは逐一公開していきますし、その間にもいろいろな企画も考えていきたいと思います。

改めまして、皆さまのご支援をお願い申し上げますm(_ _)m

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投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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