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珍道中佐賀講演会 レジュメを公開します

佐賀での講演会というのは、本学同窓会佐賀支部での講演でした(http://www.ihmlab.net/tweet/tweetblog/7673/)。これも先に紹介したように、佐賀では、来年の明治維新から150周年を記念して、「肥前さが幕末維新博覧会」が開催されます(http://www.ihmlab.net/tweet/curation/7504/)。そこで、佐賀の幕末維新について何か話をしてくれないかと頼まれて、ちょっと話をしたわけです。

先にもちょっと書きましたが、17日の日曜日の3時半からということでしたので、当日、会場に入る予定だったのですが、台風18号が来ているというので、急に前日に移動してくれと言うことになりました。えぇ~、前日…!しかも、妹の情報では、いろんな行事がキャンセルになっているが、来るのか?ということでした。で、もう無理かなと思っていたら、ま、いや、やるから…ということでした。実際、予定していた当日の飛行機は飛びませんでしたから、その判断は正しかったわけですね。何だか嫌な予感がしたものです。

で、まだレジュメができあがっていませんでしたから(^^;)、とりあえず仕上げて、夕方の便で行くことにしました。早割便でしたから、キャンセル料を取られて買い直しじゃ跡からの清算が面倒だなと思っていたら、キャンセルしなくても切り替えてくれるということでした。空港から地下鉄で博多駅に出て、九州本線で鳥栖で乗り換えて佐賀に向かいます。ま、ここら辺について地元ですから何でもなかったのですが…。佐賀に近づいたところで、さて、ホテルまではどのくらい離れているんだろうと、ちょっとネットで調べてみました。ホテルは「佐賀アバンセ」か。

ところが、ネットで検索してもそんなホテルはありません。アバンセって…なんと!県立の生涯学習センターのことでした(^_^;)建学祭の同窓会では、大磯プリンスホテルに泊りますから、そんなものかと勝手に決めていました。それでも、当日は後泊の予定だったから問題なかったのですが、もうすぐ佐賀駅に着くというのに大慌てです。担当職員の方に電話を入れても電源が切られているか、電波の届かないところに居ると。そういえば、最終便で来ると仰っていたので、きっと今は機上の人。一応、ショートメールを入れておいて、さて、どうしようか…。と思っているうちに佐賀駅に到着。ま、適当にホテルをとるかと思って駅を出ると、さすがに県庁所在地。駅の廻りには大きなホテルがたくさんあります。適当に駅裏のホテルに飛び込んで、無事にチェックイン。事なきを得ましたが、後で聞いたら、ホテルは自分で取るものだとのこと。何のことはない。アバンセをホテルだと勝手に思っていたので、まったく思いつくもしませんでした。何せ、関東以外で大学関係の講演をするというのは、これが初めてでしたからね。担当の方は、きっとわかっているんだろうなと思っていたのでしょう。やれやれです…。

さて、ということで、当日のレジュメをPDFファイルで公開します。講演は、佐賀の七賢人から話を始めました。あらかじめ、佐賀新聞の記事で、七賢人を知らない人が多いというニュースを知っていたからです。詳しくは下記のサイトでご覧ください。

http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/461346

七賢人はすべて佐賀藩士で、薩長土肥と並び称されるような西南雄藩としての佐賀の代表者です。佐賀藩はもっとも近代化、西洋化が進んでいた藩で、それを進めたのが佐賀藩主の鍋島直正(閑叟)でした。ここでは直正の藩政改革を中心に話をしました。私は研究対象が小田原藩ですので、その比較も含めて話をしたのですが、これも先に書いたように、こと行財政の改革については、佐賀藩も小田原藩も共通点が多いようです。違うのは西洋化の問題、もっといえば、軍事改革の問題だと思います。そんなこんなをまとめています。

5ページの表4は、鍋島直正の生没年を一番上にして、この時期の西南雄藩の関係人物と、将軍および幕府関係者を図示化したものです。あわせて幕府の政策や事件と、佐賀藩の動向についても概略を入れておきました。まぁ、これで十分かについては自信はありませんが、なかなかおもしろい表ができたなと思っています。ちょっとみて、考えてみてください。

レジュメ=sagahan

※写真は佐賀松原神社の陶器でできた鳥居

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投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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