小田原近世史研究会は、小田原市史近世部門の編纂・執筆にあたっていた皆さんを中心に、当時、法政大学の教授だった村上直先生を会長に仰ぎ、編纂の中心メンバーであった下重清さんが中心になって立ち上げた研究会です。市史の編纂事業行なわれている間に、小田原藩を中心に西相模地方で若手の研究者を育てていこうという目的で立ち上げた会でした。確か1994年頃の創立ですから、今年か来年で25周年になろうかと思います。
一昨日21日(日)は、小田原近世史研究会の研究会でした。いつもなら、小田原駅そばの地域交流センターUMCOで開催するのですが、運悪く部屋が確保できなかったということで、所属の教育開発研究センター共同研究室を使わせていただきました。本当は共同会議室でやりたかったのですが、ただいま、緒形さんの資料整理でダンボール箱がいっぱいですので…(^^;)
今日の研究報告者は2名で、松尾公就さんが、「天保期の報徳仕法とネットワーク」、神谷大介さんが「戊辰戦争期における豆相地域の沿岸取締体制」についてでした。小田原近世史研究会では、3冊目の論文集を出版する予定があって、今回のテーマは「ネットワーク論」です。お二人ともそれに向けての準備報告なのですね。
内容についてはまだ非公開です(^_-)それにしても、午後2時から始まって、終わったのが、午後6時過ぎ…。1本の報告に、質疑応答を含めて2時間かけています。でもまぁ~これが日本史系の研究会では普通なんですよね。ましてや、こうしたこぢんまりした研究会では、史料も読みながらじっくりじっくり報告と議論を重ねていきます。忍耐力がつきますよー!!
だから、簡単になんか歴史学の論文や本なんかは書けないのです。常に史料と格闘しながら、研鑽を積んでいきます。「史料至上主義」などと揶揄する人もいますが、それが如何にお気楽なものか…。こだわっている以前に、これで最低限。だって、実験ができない、確認も取れない過去を実証しようというのですから、その試みだけでも膨大なエネルギーを必要とします。それが楽しくてしょうがない、アホな連中たちです(^^)
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