何度かこのサイトでも書きましたように、この3月は、あらゆる研究会、学会、シンポジウムが中止もしくは延期になっているのですが、今日はその中で唯一開催された小田原近世史研究会でした。小田原近世史研究会は、『小田原市史』の編纂に携わった人たちを中心として創設された研究会です。初代の会長は故村上直法政大学教授でした。このサイトまで何度か研究会の様子については紹介してきました。
何だかあんまり冴えない写真ですが(^^;)会場のおだわら市民交流センター「UMECO」の第8会議室です。今日はこの雨のなか、12名ほど参加していました。報告者は中根賢さんで、保土ケ谷宿の大惣代による犯罪者探索活動、情報収集活動についてでした。小田原近世史研究会では、『交流の社会史―道・川と地域』(岩田書院 2005年)『近世南関東地域史論―駿豆相の視点から 』(岩田書院、2012年)に続く3冊目の論文集の刊行をめざしております。今回のテーマは「地域ネットワーク論」です。私もここのところ、「歴史コラム」のコーナーで触れてきました。今はそれぞれ提出された論文を精査しながら、全体の問題意識とのすりあわせを行なっているところです。
ただ、まだ全部の論文が出ていないので、具体的なすりあわせはこれからです。であるならば、私もちょっと書いてみようかな~と思っています。書くとしたら、小田原藩の積金趣法、いわゆる武家無尽に関する論考です。しばし、という時間もありませんので、早急に決めなければならないところです。決まったらまたお知らせします!
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