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提出日まで40日を切った…

最近は緒形拳さんの展覧会の話題ばかりを書いていますが、そうこうしているうちに日にちばかりは過ぎていって、気が付けば卒業論文の提出まで40日を切りました。今年は、改めて言うまでもありませんが、新型コロナウイルスの影響で学生は春学期、学校には入構できませんでした。当然、図書館は使えないし、それどころか、近所の図書館すら使えない。神奈川県では県立図書館や横浜市立図書館は、下手な大学より充実していますからね。

授業は当たり前のようにオンラインでした。オンラインでの卒論指導は、一人ひとりは史料をみながら説明すればすごく丁寧になりますが、その分、時間のロスが大きいです。書いてきたものに説明をしながら赤を入れた方がよっぽど早いです。それをキーボードや、あるいはタブレットを使ったとしてももどかしいです。他の人の勉強になるかというと、あんまりそうした効果は期待できないようです。だから例年に比べると、本当に遅れています。例年でちょっと遅めの学生が、今年は早い方…。日本史の場合はとくに史料の読み込みをやらなければなりませんからたいへんです。文献研究というのは、他の人の著書などを読んでまとめるのではなく、史料に、それぞれの時代の漢文の史料に当たるというのが基本ですからね。古文書から直接紐解くなんてとてもとても…。

今年の標語は、写真にもありますように「書けば成る 書かねばならぬ 卒業は…」です!本当は「書かぬは己がさぼり成りけり」といきたかったのですが、何せホワイトボードが狭いので。

それにしても、本日は授業日で、卒論の形式についての注意事項をまず話したのですが、1人は教育実習に行っていて、1人は体調が悪くてお休み、もう1人はなぜかお休みで、4人だけでした。この時期にこれは心配。教育実習がこの時期なのもコロナ禍の影響でずれ込んだのですし、体調が悪いと言えば、とにかくうちで養生するようにと言うしかないですものね。しかも今は「第3波」か?というほど感染が増えていますから。With コロナで行くしかないと分かっていても、人の不安を消し去ることはできません。

こちらはTwitterで見つけたのですが、学生だけでなく教員も今はこんな心境です…。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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