2020年度史料管理学演習
明日から2020年度のウィンターセッション科目「史料管理学演習」の授業が始まります。平たく言えば、古文書をはじめとする「歴史学」の材料(Material)となる「史料」「資料」の取り扱い方について学ぶ授業です。現在は「アーカイブ学」もしくは「アーカイブズ学」と言われる分野になります。もっと平たく言えば、ここに全く新しく出現した資料群があったとして、それを活用するためにどのような整理をしていく必要があるか、その理念と知識と方法論を学ぶ授業ということになります。
最初の授業が2009年でしたからもう11年目になるのですね。あんまり意識したことがなかったので、そんなに経っていることに驚きました。だいたい、入試が終わった後の週に月曜日から金曜日までぶっ続けで行ないます。今年は例年より日程が遅いですね。しかも天皇誕生日など関係なしです(>_<)
11年の間にはアーカイブズの捉え方も図書館や博物館・美術館などと連携していこうという方向になったのが新たな動向でしょうか?Library(図書館)とMuseum(博物館・美術館・資料館等)とArchives(公文書館・文書館)との連携で「LMA連携」という語で語られたりしています。
とはいえ、基本的なところはあまり変わっていなくて、とくに私の場合は、民間史料の調査と整理・保存処理ということが中心になります。
まぁ~私自身の来歴-経験をそのまま授業化するようなものですが、史料の所在調査から始まって、蔵出し作業、史料の整理作業→史料目録の作成、史料の保存と管理という流れになります。授業では史料整理カードに史料の概要を1点ずつ書き込んでいくという作業が中心となります。もっとも、近年は史料カードもしくは史料の封筒に書き込んでからPCに入力するというのではなく、直接PCに入力する方法が一般的になりました。最初からデータベース化を意識するわけです。それにはみんなが使っているということで、Excelを使うことが一般化されています。
それはそれで構わないのですが、年月日を一つのセルに入れないで欲しい。年と月と日は別々のセルに入れて欲しいと切に思います。そうすれば年代コードを後から自動で入れることができて、同じ年のものでも「年月日」がわかるものから「年月」まで、そして「年」だけという順番にならべることができるのです。それいには年代コードをどのように設定するかという問題があるのですが、これはまた独自の方法ですので、なかなか一口では難しいですね。また、そのうちに紹介したいと思います。
とりあえず、明日からの授業についてはまた、レポートしていきたいと思います。ボチボチと頑張りますか!!
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