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そして足柄へ~武蔵金沢藩米倉家探訪余録~

武蔵金沢藩(六浦藩)の藩主であった米倉家の墓所調査のついでに、南足柄市の幾つかの場所も廻ってきました。南足柄市は、1985(昭和60)年から市史編纂事業を担当してきました。栃木県の益子町史に次いで2件目の自治体史編纂で、結局1999年まで携わりました。そこで江戸時代でいえば、駿河国方面の国境を案内したわけです。国道264号線は、江戸時代には矢倉沢往還と呼ばれていて、矢倉沢村(南足柄市)には関所が設けられていました。また、箱根の関所が出来るまでの基幹道路は、足柄峠を越える足柄道で中世までは足柄には関所が置かれていました。

矢倉沢関所を越えると、矢倉沢村には足柄峠に向かう道と夕日の滝に向かう道の分岐点に地蔵堂が建っています。こちらがその地蔵堂です。

地蔵堂の右隣には、「万葉うどん」という美味しいうどん屋さんがあります。確か1990年頃に開業したと思います。コシがあってとても美味しいうどん屋さんでした。まだやっているかなと思ったら、立派に営業していました。

出来た当時は今の半分くらいの店舗で、狭い店だったのですが、途中で大きくなりました。こんな山の中といったら失礼ですが、当時から人気店になっていて、今でもかわらず人気店のようです。

春の限定メニューということで、「梅づくしうどん」をいただきました。梅以外にも竹の子や春菊などが入っています。まさに春の香ですね。そしてまた、この梅干をほぐしながら食べるのが美味しいのです。また、店内にはおでんも置いてあって、好きなだけ食べられます。あ、もちろん有料です。

体とお腹と心が温まったところで、夕日の滝へ!

こちらは滝つぼの近くまで行けます。途中も森林で、バンガローがあって、水しぶきを浴びて、マイナスイオン満載です。動画を見たい方は下のURLをクリックしてみてください。結構、迫力がありますよ。

https://drive.google.com/file/d/1WlWgaPcPJA43iyE3Q_0ywzXT8iqtRgfM/view?usp=sharing

浄蓮の滝に続いての滝見物です。近くにはもう一つ洒水の滝がありますが、さすがにそこまでは足を運ぶことは出来ません。

こちらは地蔵堂と夕日の滝の間にある「金太郎の遊び石」と呼ばれるものです。

左がかぶと石で右がたいこ石です。田んぼの隅に大きな石が二つ。足柄山の金太郎さんは、この遊び石を持ち上げて游んでいたそうです(^_-)

次は足柄峠から足柄城址へ。足柄城は戦国大名小田原北条氏の支城の一つで、切通しや郭の後がよく整備されています。と、思ったら、ず~っと前に来た印象からしたら、冬場でも何だか竹林というかちょっと見晴らしが悪くなったように感じます。

ここは静岡県の小山町ですが、富士山の眺めが素晴らしくて、とにかく私が好きな場所の一つです。残念ながら昼過ぎに到着したら、雲がかかっていました。でも、相変わらず見晴らしが良くて、富士の裾野までバッチリ見えます。一望する小山町の右の方に見える森は、武田氏の支城の一つ「深沢城」です。典型的な平城ですね。

この後、足柄の関所を越えて、米倉寺を訪ね、最後は旧桜土手記念展示館をリニューアルした「はだの歴史博物館」を訪ねて終わりです。あ、途中、昨年の7月に出来たばかりの道の駅・足柄金太郎のふるさとでひと休みしました。

まぁ~車だから行ける行程ですが、興味のある方はぜひお越しください。快晴であれば、足柄城址からの富士の眺めは最高ですよ。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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