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台風14号のせいで…

本来ならば今日は、大学院生に学部生、ハッピーさん、かみさんを集めて大々的に緒形拳さんの資料整理を行なう予定でした。ところが、ご存じ台風14号が襲来!!福岡生まれの私としましては、台風の怖さはいやというほど知っていますので、速攻で中止です。それにしても1951(昭和26)年からの記録で、福岡に上陸するのは史上初めてのことだそうです。確かに通り道にあたることがあっても直接上陸することはありません。南方面からやって来た台風はだいたい鹿児島か、宮崎経由、西側は熊本か長崎経由、東側は宮﨑か大分経由で、玄界灘で本州と接している福岡をピンポイントで上陸するなんてことは考えられないことでした。

いずれにしても故郷で教育長をやっている友人から昨日は休校になったと知らされました。私らの時代、台風の接近→上陸は避けられない→即休校でしたからね。

それにしてもここのところイレギュラーな台風が多いですね。明らかに気候が変わっています。温暖化における危機の問題だからこそ、気候と歴史の関係はもう少し研究されてもいいと思います。

話がそれてしまいました。昨日は学部生が1人だけ来てくれまして、1日、緒形拳さんの新国劇時代の写真の整理をしてくれました。

写真の分類は岡崎君がやってくれていて、その後、史料管理学の授業を通じたりして、ある程度はリフィルに入れて、ファイリングしています。現在は新国劇とそれ以外の舞台、映画、テレビドラマ、テレビドキュメンタリー、テレビCM、プロマイド類、仕事関係、プライベートにわけてファイルに入れています。ここではそれぞれの演目ごとに何枚写真があるか数えてもらっています。それから、東海大学文明研究所紀要『文明』25号(2019年)誌上に発表した「俳優「緒形拳」出演作品目録」をもとに演劇であれば初演の初日の日付、映画であれば公開日、テレビドラマも初回の放送日などを正確に調べてもらいます。

なぜそうするかというと、それが個別の写真の固有番号になるからです。資料整理で1番やっちゃいけないのは番号が重なることです。また、こうした芸能関係個人の資料整理では、原秩序維持とか言っていられませんし、「脚本アーカイブズ」のような特定の資料だけを抜き出して集めることもできません。そうして集めたら、それはアーカイブズではなくて、ライブラリーだろう!といつもツッコミを入れたくなります(^_^;)

授業も始まりますので、今日作業ができないのは痛かったですね。来週には10月分のシフトを組まなければ…。

みんなやる気があって、一生懸命やってくれているのが、なにより嬉しいです!

 

投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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