Professor's Tweet.NET

願はくは…

願はくは 花の下にて春死なむ その如月の 望月のころ

今日から2月ですね。2月になると平安時代末期から鎌倉時代初期の僧、西行法師が詠んだというこの和歌を思い浮かべます。年を重ねるごとにその願いの深さが身に沁みます。如月の望月の頃と言えば、釈迦が入滅したという陰暦2月15日の満月の日をさします。この花は桜というのが定説ですが、新暦で言えば3月半ばころに咲く桜とはどんなものでしょう。ソメイヨシノはずっとずっと後、江戸時代に開発されたものですし…。

満月ではないのですが、午後3時を過ぎると東の空に半月よりかはずいぶんとふくらんだ白い月が見えます。

上が4号館、左下が2号館、右下が19号館です。今日はもの凄く風が強くて、それだけに空気が澄んでいて気持ちよいです。春を待つ風ですね。

少し前の写真ですが、通勤途中にとった相模大山(さがみおおやま)の写真です。相模大山もまた、富士山と同じようにシンメトリー、左右対称が美しい山なんですね。ここの風景は、とりわけ下の方、田んぼとの境に写っているコ掛樋(かけひ。かけどいともいう)が好きだからです。掛樋は地上に架設した水を流す施設のことで、これは掛樋の用水路です。ここの掛樋はコンクリートでできていてすごく立派なのです。ずっとこの風景は残したいなと一人で思っています。

花の下か、山懐か…いろんなことを考えてみる年になりました。とはいえ、まだやらなければならないことは山積みです。まずは3月までに「吉岡由緒書」を刊行しようと思っています。その前に試験の採点やら何やらありますが、成せば成る…ですね。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
モバイルバージョンを終了