クラウドファンディング第1回特別講演を開催しました。場所は、4月に開館したばかりの湘南キャンパス19号館。グループ学習室です。本日の講演には16名の皆さまにご参加いただきました。3分の2は知り合いです(^^;)講演の内容は以下の通りです。
・歴史災害と文明 ― 熊本大地震 ―
Ⅰ.小田原藩の苦悩
Ⅱ.空前の大地震
Ⅲ.宝永富士山大噴火
・火を噴く富士!
・砂が降り続く
・天地返し
・藩領上知と酒匂川の水害
Ⅳ.被害状況と復興の状況
・藩領の年貢データから見た被害と復興
・村々の年貢米永データから見た被害と復興
Ⅴ.「吉岡由緒書」に見る俸禄米の支給
・吉岡代々の俸禄米 → 実収入
・大災害後から藩解体までのデーター分析
・復興対策と藩政改革
「歴史災害」とは、歴史時代に起こった災害で、何らかの文字資料(記録)が残っている災害のことですが、近年は、今後の防災上からも社会に何らかの影響をもった災害の研究、現代に活かせるような研究をさすようになっています。「歴史災害と文明」の在り方を問うのが今の私の課題でもあります。
この中でもⅠ~Ⅲは従来の研究に私なりに加筆訂正したり、再構成したもので、ⅣとⅤが私のオリジナルです。Ⅳはすでに本学文明研究所の紀要『文明』19号と21号で公表しています。このサイトの「ようこそ馬場研究室へ」でもダウンロードできますので、興味のある方はぜひご覧ください(http://www.ihmlab.net/tweet/babalab/)。
Ⅴは「吉岡由緒書」を使った研究で、俸禄米の支給状況から大災害の影響を見ていこうというものです。さらにその後の藩政の展開から、行財政の改革、幕末維新期の状況など、全体的な動向を追っていきました。これについては、現在、論文を作成中で、長期的なスパーンでみていくことで、藩政の見取り図を描いていこうと思っています。
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