ヒロヤマガタ展 本物は…

今日のつぶやき
ヒロヤマガタ展 本物は…

昨日はひさびさのお休みでしたので、知り合いからのお誘いを受けて、四ツ谷の飯田弥生美術館(千代田区番町5-5)で開催されていた「ヒロヤマガタ展」をかみさんと一緒に見に行きました。ヒロヤマガタといえば、明るく賑やかな色彩と、可愛らしいタッチでヨーロッパの町並みやディズニーの世界などをシルクスクリーンで表現している画家…といったイメージでした。シルクスクリーンは、版画技法の一つで、シルク(絹、ナイロンやテトロンを用いる場合もある)を使った孔版印刷のようなものです。ちょっと古い方ならプリントゴッゴといえばおわかりでしょうか。もっと古い方ならガリ版も同じような原理ですね。

ヒロヤマガタさんの作品はポスターとかしか目にすることはなかったのですが、実物を目にしたら、何だかとっても立体感があって、しかも本当に絵の具を使っているように見える。説明を聞いて納得です。本物のシルクスクリーンの版画なら、シルクを抜けて絵の具が塗られているわけですから、横から見るとそれぞれの色が盛り上がって見えるとのこと。本当だ!だから、立体感があって絵の具のように見えたのですね。ヒロヤマガタさんの作品はネットでもたくさん紹介されていますが、本物のシルクスクリーンからコピーして作成したものがほとんどとのこと。○○部限定と言っても、実はそうしたコピー品だったりするところでした。デジタルの技術も印刷の技術も進歩していますからね。つるつるした平板な作品は部数指定が入っていても、ほぼそうしたものだそうです。しかも最近はサインも別にコピーされるとか…。う~む難しい世の中です(^_^;)

こちらか館内の様子です。どこにも出品されていないので、色の劣化もなくて状態が凄くよかったですね。私はヒロヤマガタさんの作品では、結構、地味目の作品が好きなのです。2枚目の絵は、京都の三千院を描いたものです。実物は三千院の佇まいが静かで趣があって、新緑とのコントラストが見事です。いいなぁ~と思ったのですが、さすがにちょっとお高いですねぇ。

展示会は今週の水曜日、27日までです。お近くの方は、お近くでない方もぜひ!飯田弥生美術館 ヒロヤマガタの世界展

飯田弥生美術館の前の道は、通称「番町文人通り」といって、多くの文人達が暮らしていたとか。せっかくですから、ちょっとぶらぶら…。文人達の旧居跡には赤か緑の菱形のプレートが貼ってありました。

こちらは有島武郎と与謝野鉄幹・晶子夫婦旧居のプレートです。そんなんで周辺をぶらぶらしつつ、武蔵野大学の付属校や大妻女子大学などを、あ、ここかと眺めつつ歩いていたら、あら、この先は靖国神社…。ということでそこまで足を伸ばしてみました。かみさん、靖国神社は初めてだとか。せっかくだから遊蹴館と名づけられた博物館にも入ってみました。実は私はここは初めてです。入場料は1,000円。結構するなぁと思いつつ、見学をはじめたら、とにかく規模が大きいですね。お金の掛け方が違いますよ、さすがに。全体的には淡々とした展示ですね。英霊が眠る場所、国家のために尽くした人々…それ以上でもなく、それ以下でもなく…。言い訳するわけでもなく、でも肯定するわけでもなく、否定するわけでもなく。何だかお腹いっぱいになりました。

ただ、本当のお腹はさすがに減ったので、靖国通りを隔てた四川料理の店「食為鮮」というお店に入ったら、ここが結構美味しくて、とくにこの海鮮包み焼きそばが美味しかったですね。横浜中華街の有名なお店「梅香」の焼きそばと同じようなものです。

夕方からはひさしぶりに「りらくる」に行って90分マッサージをやって、本当にひさびさに命の洗濯でしたね。今日からはまたしばらく休み無しの日々が続きます。サッカーのワールドカップ観戦で少々寝不足ですが…(^_^;)

 

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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