春学期も終わって…

今日のつぶやき
春学期も終わって…

今日で春学期(春セメスター)も授業終了です。もっとも、私自身は、昨日の基礎教養科目-人文科学における歴史学の授業で終わりでした。最終日は月曜日と同様、期末試験です。

教室をぐるぐる回っていると、どの顔も真剣そのもの…。と言いたいのですが、結構、寝ている学生もいます。2時限目と3時限目の授業です。余裕があるというか、眠気には勝てないようです。

見ての通り、授業で配布したテキストにプリント、そしてノートは持ち込み可です。6割が穴埋め問題(下の語群から選びます)で4割が論述問題です。10年前は確かに持ち込み禁止で、問題も論述式1問だけでした。それがいつの間にか、回答ができなくなってきて、4分の1以上が単位が取れなくなってきました。しょうがないので、持ち込み可にしました。それでも回答を書けなくなってきました。しょうがないので、点数を上げるために、また説明しやすくするために穴埋め式の問題を導入することにしました。それでも…。学生たちにも申し訳ないですが、学力の低下は確かです。こうした試験問題の推移自体はそれを証明しています。文章として書けなくなったこと。それが何よりの危機です。英語だ、グローバル化だと政財界の声に現場は惑わされている情況じゃないのです。基礎は熱いうちにしっかりたたき込んでおかなければダメなのです。大学は今、いろんな問題をはらんでします。いや、教育界全体が!です。文科省もよくわかっていません。改革だ改革だといじくりすぎです。正直なところ、そう思っています。事件は確かに現場で起きているのです!

授業最終日の土曜日、結局、仕事で出勤です。終わって外に出ると、夕闇が迫る中、全面ガラス張りの2号館に映った3号館のフォルムが何ともロマンチック?!で、夏の夕焼け空によく映えていました。明日はオープンキャンパスです。明日もまた、暑くなりそうです。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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