新・電子書籍時代の史料翻刻(4) Mac OSX MavericksとiBooks


前回のブログでお知らせしましたように、ただいま本学の湘南キャンパス開設50周年記念の展示会に向けて、準備の真っ最中です。29日がオープンですから、土曜日も準備です。幸いなことに台風27号の影響が少なかったことですしね。これは、付属図書館11号館分館の展示室で開催する「キャンパスに描いた夢—湘南の半世紀—」展の準備模様です。

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あと一息、頑張ります。

でも、今日の話題はこれではなくて、久々に電子書籍についての話題を書きます。去る22日、AppleからiPad AirとiPad mini第2世代の発売が発表されました。iPad Airが思った以上に薄くて軽かった以外は、だいたい事前に流れた情報通りでした。でも、今回の発表でもっとも嬉しかったのは、Macの新しいOS Mavericks(マーベリックス)が無償で提供されていることです。iPhoneにiPadはすでにiOS7にバージョンアップしています。iOS7にはいろいろな批判もあるようですが、私自身は格段に使いやすくなったと思っています。そして何より驚くのは、MavericksやiOS7が導入された新しいiPad Air、iPad miniそしてiPhone5SにCを購入するとiWalkと呼ばれるAppleの総合ソフト、いわゆるMicrosoftのOfficeにあたるやつですね、このiWalkを構成しているワープロソフトのPages、表計算ソフトのNumbers、そしてプレゼンテーションソフトのkeynoteが無償でついてくることです。私はマック版とiOS版の両方を購入していたのですが、使い勝手や機能はOfficeのそれぞれと遜色ありませんし、アップルの製品ですから使い勝手はむしろいい。しかも今回のバージョンアップでCloudへの対応もかなり進化しています。MicrosoftとAppleにおける戦略の彼我の違いを実感させられます。確かにそうすることでAppleは機器本体の価値を高めようというのだと思いますが、それにしてもWindowsもOfficeもやはり高すぎる。ましてやWindowsはOSなんでしょ、と思わずにはいられません。

でも、今回のMavericksへのバージョンアップで何より嬉しかったのは、iBooksが標準でついてきたことです。ついでに地図ソフトのマップもついてきますが、これはグーグルマップの方がよいので…。

iBooksはいわもがな、電子書籍を読むためのソフトです。何より素晴らしいのは、EPUB3.0に正式に対応していることです。すでにiPadやiPhoneには導入されていて、私は一太郎を使って作成したEPUB3.0のファイルを読むのに重宝していました。ただ、Macでは読めませんでしたから、それだけが不満でしたが、それが一気に解消されたのです。ちなみにWindowsにはエスパーというソフトが提供されていて、PCではそれでEPUB3.0の電子書籍を読むことができました。ただ、正直に言えば、見せ方とか使い勝手はやっぱりiBooksですね。

いずれにしても一太郎で作成した文章は、EPUB3.0形式で保存してさえしまえば、MacでもiPadでもiPhoneでもどれからでも自由に読むことができるのです。しかもブックマーク、いわゆるしおりにあたるやつですね、これはMac、iPhone、iPadで共通性はないようですが、いずれかで機器で書いたメモはそれぞれに反映されているようです。何はともれ、この画面をご覧に入れましょう。

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左側はiBooksを立ち上げて、ライブラリー(書庫)を立ち上げたところです。ここには、『大磯町史』の通史編近現代で書いた第1章「”御一新”への道のり」の内容を入れています。はじめこれを立ち上げてみたときには、句読点が反対になったり、カギ括弧類が逆さま表示になっていたのでありゃ〜と思いましたが、フォントをヒラギノ明朝体などに変えてみると正しく表示されました。ルビも一太郎で入れていたとおり、きれいにバッチリ入っています。ついでにブックマークとメモを表示したところもご覧に入れたいと思います。

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これで電子書籍を扱う環境が整いました。一太郎でEPUB3.0に変換→iBooksで表示です。本当なら一太郎も、ついでにデータベースソフトの「桐」もマックに対応してくれれば申し分ないのですが…。あ、ついでにMavericksにバージョンアップしたことで、Wi-Fiへの接続もよくなりましたし、何と言ってもWeb閲覧ソフトのSafariが劇的に早くなって、これも嬉しいことです。

こうして電子書籍を日常的に作って扱う環境は大きく前進したのですが、実はまだ、「閑馬小学校関係資料集」刊行の準備が整っていません。協力してくれている皆さんはすべての仕事をやってくれましたので、後は私が解説を書くだけなのですが、もう延び延びです…(^_^;)したがって、この資料集の電子書籍化もまだまだ先になりそうです。新しいプロジェクトも始まったというのに…、何はともあれ、頑張ります。

馬場弘臣 のプロフィール写真
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