史料管理学演習2015 展示パネル製作


公文書館や文書館などのアーカイブズ施設でも近年は「展示」業務が当たり前のことのようになりました。史料管理学演習に協力いただいている学園史資料センターは、昨年10月に5号館に移転した際に「展示室」を一部屋確保していただきましたので、この3月から第1回目の展示会を予定しております。湘南キャンパスに関する展示会です。そこで、よい機会ですから、今年の史料管理学演習では、実体験作業の一環として、展示パネルの作製をやってみることにしました。

展示パネル 、A3判(実際は一廻り大きいA3伸びというサイズです)に印刷した写真資料を「貼れパネ」に貼り付け、カッターで余白をカットした後、白いビニールの枠をはめ込んでいきます。白いビニールの枠をつけるだけで、ちょっと品がよくなって、なかなかよいのですねぇ。

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学園史編纂員の目七君の指導のもと、受講生たちも頑張ってパネルを作製しています。最初は戸惑い気味でしたが、さすが若い!吸収も早い!!しゃかしゃかと、黙々と作っていきます。

次はいよいよ展示パネルをパーティションに掲示していきます。場所は、5号館の玄関、学園史資料センターの展示室の隣です。パネル自体は、以前の展示で使ったもので、湘南キャンパスに関するものです。受講生たちは、写真を見比べながら、テーマに沿って写真を選び、掲示していきます。展示も論文を書くのも本質は同じで、史料が写真で、テーマに応じてならびを考え、全体的なストーリーを仕上げていきます。ストーリーといっても、これはあくまでも史料=写真が物語る事実を基礎にしたものです。そこが面白いのですが、受講生たちも喜々として写真パネルを選び、並べていきます。

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こうして今年の史料管理学演習も終わりました。それにしても、この実際に展示をやらせてみるという試みは予想以上によい試みだったかと思います。結構、学生たちやるもんで、なかなかうまく配置できたと思います。

昨日のことでしたが、学生に言われました「先生、これ授業でもやってくださいよ」って…これもウィンターセッション科目とはいえ、立派な授業ですけれども…(^_^;)なんて…もちろん、学生が言うのは通常の学期内での授業でということでしょうが、なかなか難しいですよね。でも、やっぱり、本物を見て、扱って、そこから感じるもの、吸収するものって、何コマ分の授業にも値するものなのですね。いや、それでなければ伝えられないものもある!と痛感せざるを得ませんでした。

馬場弘臣 のプロフィール写真
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