やってみよう_2017


auのお正月コマーシャルのパクリですね。でも、さぁ~今年は何をやるか、ということを宣言しておくのもいいかなと思って、ここに宣言しておくことにしましょう。

◎3本

これは、投稿しようと思う論文の数です。一つは、宝永4年(1707)の富士山噴火と小田原藩の年貢米の回復に関するものです。ここ数年は、この富士山噴火と年貢の問題に注力してきましたが、ここで一つ区切りをつけたいですね。二つ目は、江戸時代前期の産物献上に関するものです。もう、20年以上もやっているテーマで、ほとんど文章にしたことがありません。1件だけ、幕末の問題として取り上げてはいますが、今年から少し集中してまとめたいと思っています。今回は、稲葉氏が藩主あった時代に、将軍に「鮎」を献上した事実とその意味について具体的に検討してみたいと思います。三つ目は、ただいま検討中ですが、昨年できなかった本学の大学史に関するものになるかなと考えています。いずれにしても、最低3本ということです!!

これまではインプットがほとんどで、そればかりが肥大化していますから、これからはひたすらアウトプットです。

◎史料集

これはずっと以前から考えていたのですが、小田原藩の家臣に関する古文書で「吉岡由緒書」というのがあります。全4冊からなるこの古文書は寛永期(1624~44)に大久保家に仕官した吉岡家が、明治4年(1871)の廃藩置県にいたるまで、代々の当主の業績について書き上げた記録です。吉岡家は340石の地方取りの中級家臣で、御勝手方や番方などの重要な役職を歴任していきます。藩政史料が失われた小田原藩では、藩政の展開とその背景を通時的に検討することができる貴重な史料です。

ただ、史料自体は小田原市立図書館に寄託されているものですから、寄託元の許可をいただかなければなりません。何より量が多いですから、たいへんです。すでにワープロ化は済んでいるのですが、何せ粗い入力ですので、原文書校正はもちろんのこと、家系図や図の挿入など、課題は山積みです。もちろん、今年は許可と原稿を仕上げていくことが先決ですから、刊行は来年度以降になります。何より刊行費用をどうするか。クラウドファンディングも含めて考えていきたいと思っています。でも、本当に、何をするにもお金が問題ですよね…。組み版を含めて印刷用のPDFファイルまで作成しますので、後は印刷費だけ出ればよいのですが…。

これ以外にもある著名な方の史料整理等々考えているのですが、まだ公表できませんので、公表できるようになったらお知らせします。それからこのサイトのリニューアルですね。

◎朝鮮通信使

当面の案内ですが、3月19日の日曜日に藤沢市で朝鮮通信使来朝に関する講演をします。湘南日韓交流協会の40周年を記念する行事の記念講演です。ここでは寛延元年(1748)に来朝した通信使に対する「馳走」について、藤沢宿を中心としながら、相模国全体に広げて考えていきたいと思っています。

さて、これらがどれくらい達成できたか?中間報告はもとより、今年の大晦日を楽しみにすることにしましょう。いや、楽しみにしてくださいと言うべきですね。でも、私自身が楽しみです。何よりもう歳ですから、肩の力を抜いて、やれるところまでやってみようと思います。笑顔を忘れずに!

ということで、今年の干支、酉のお飾りです。見ているだけで、頬がゆるみます。それでいいのだと思いますよー。

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