◇気象台「私的な記録、保管義務ない」
気象庁富士山測候所の職員が戦中から代々つづった「カンテラ日誌」の所在が不明になっている。日々の業務や苦労話に加え、米軍機のB29飛来や空襲に焼かれる眼下の街の様子も記載。英旅客機が近くに墜落する姿も記した。独自の視点で戦中戦後を記録した貴重な資料で、気象や歴史の研究者らから惜しむ声が上がっている。
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180325-00000009-mai-soci
>本文中ではとくに「職員が私的に記したもので公文書にはあたらず、保管義務はない」と気象台の担当者が述べたとあるが、これは根本的な認識間違い。公文書だから残さなければならないのではなく、後世のための歴史資料になるものをきちんと残さなければならないのであって、まったく順番が逆。歴史的資料は人類が共有すべき財産なのだから、残していこうというのがアーカイブズの理念で、その中でも本来残すべき公文書が日本の場合、まったくおざなりになっていたから、まずはちゃんとそこをきちんとしましょうというのがそもそもの出発点なのです。その理屈で行けば、国立大学の資料は公文書だから残すけれど、私立大学は私文書になるから要らないと言っているようなもの。そもそもそうした残すか廃棄かという問題はそれぞれの官庁で決めるのではなく、そのための専門家=アーキビストを育てて任せる体制をつくるべき。それにしても、森友問題にしても、この国の文書行政は先進国とは思えない。これらを本末転倒という。
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