Professor's Tweet.NET

秋の北條秀司展 L257Mile

ご無沙汰しております。最後に投稿したのが6月29日でしたから、7月、8月の2ヶ月間はまるまる発信しておりませんでした。年度初めは毎日書く!とか宣言しておきながら、このていたらく。できないことは言うんじゃないと改めて思い知った次第です。とりあえず、馬場は元気で降ります。この2ヶ月も変わらず、元気で降りました。もっとも、8月下旬には新型コロナウイルスに感染してしまいましたが…。

これからは積極的に発信していこうと思っております。まずは以前、アナウンスしました秋に小田原で開催予定の劇作家・北條秀司展に関するお知らせです。ようやく会場や日程が確定しましたので、報告いたします。

小田原の展覧会は、会場が3か所にまたがりますので、全体のテーマを「劇作家 北條秀司の世界―小田原で開花した才能と情熱―」としました。将棋棋士坂田三吉の波乱に満ちた生涯を描いた名作「王将」で知られた北條秀司(1902~96)は、1937(昭和12)年に劇作家としてデビューを果たすと、1996(平成8)年に没するまでの60年近くにわたり、220編余の脚本を世に送り出した稀代の劇作家でした。1947(昭和22)年に新国劇で上演された「王将」第1部は、北條が小田原に在住した時代に新国劇で上演されました。北條の作品は、現在でも歌舞伎や新派などで「狐狸狐狸(こりこり)ばなし」「仇(あだ)ゆめ」「井伊大老」「浮舟」「京舞」「太夫(こつたい)さん」などが上演されています。こうした功績を称え、小田原文学館の敷地内には記念の碑が建てられています。
今回の展覧会は、この小田原文学館をメイン会場として、旧松本剛吉別邸、おだわら市民交流センター UMECOの3カ所で開催し、北條の劇作家としての歩みと業績について紹介します。それぞれの会場のテーマと期間は以下の通りです。

【展覧会企画】
Ⅰ.メイン展示 劇作家・北條秀司生誕満120年記念展覧会「劇作家・北條秀司 華麗なる交流の軌跡」
  小田原文学館(小田原市南町2-3-4 ℡.0465-22-9881)
  2023年10月26日(木)~12月3日(日) 10:00~17:00 入場料:250円 月曜休館
Ⅱ.パネル展示 名作「王将」が生まれた街―劇作家・北條秀司と小田原―
  おだわら市民交流センター UMECO(小田原市栄町1-1-27 ℡. 0465-24-6611)
  2023年11月1日(水)~15日(水) 期間常設展示
Ⅲ.回顧展 劇作家・北條秀司と名優・緒形拳―交流の日々―
  旧松本剛吉別邸(小田原市南町2-1-27 ℡0465-20-5693)
  2023年11月7日(火)~11月19日(日) 10:00~16:00 入場料:無料 月曜休館

この関連企画として、以下のイベントの開催を予定しています。
《記念イベント》
劇作家・北條秀司と「王将」
第1部 記念講演:劇作家・北條秀司と「王将」 馬場弘臣(東海大学教授)
第2部 トークショー:緒形幹太さんと語る北條家との交流
第3部 特別公演:新作講談「王将」(講談師 神田蘭)
場 所:報徳会館 琥珀の間(小田原市城内8-10 報徳二宮神社内)
日 時:2023年11月12日(日) 14:30~16:00
定 員:150名(先着順)
入場料:2,000円

私の講演は置いておいて(^^;)、「王将」「信濃の一茶」といった北條作品に出演経験がある緒形幹太さんには、出演の裏話はもちろんのこと、父緒形拳さん以来の北條家と緒形家との交流について語っていただく予定です。

そして何といっても目玉は、講談師の神田蘭さんに新作講談として「王将」(第一部)を語っていただく企画です。お芝居では何度か拝見しましたし、阪東妻三郎さん、三國連太郎さん主演の映画「王将」も見ましたが、さて、講談ではどんな語りになるのでしょうか。神田さんは『男と女の恋する日本史講談』(辰巳出版)という本を出されているくらい歴史には造詣が深く、語りには定評のある講談師です。坂田三吉の物語である「王将」をどのように料理されるのか?私自身が楽しみでなりません。

なお、イベントの申し込みは電話か、メールか、FAXでお願いしたいと思っております。

メールとFAXには、お名前、住所、観覧人数をお書きください。入場料は当日いただきますが、代表者には整理券を発送する予定です。

【問合せ先・イベント申し込み】
合同会社オフィス野の花 代表社員 馬場弘臣
メールアドレス:h.baba@office-nonohana.com 電話:090-8835-0790 FAX:046-224-8464

なお、電話受付は10月1日(日)からになります。

それでは、何とぞよしなによろしくお願い申し上げますm(_ _)m

旧松本剛吉別邸!劇作家・北條秀司と名優・緒形拳―交流の日々―を開催予定!!

投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
モバイルバージョンを終了