史料管理学演習 初日 講義
今日からウィンターセッション科目「史料管理学演習」が始まりました。今年で12年目になるのですね。そんなにやっているのか…と、改めて思っています。2限目、3限目、4限目と1日3コマずつ月曜日から金曜日まで5日間ビッシリです。たいへんです。
今日は、史料管理学演習についての講義です。史料管理学とは、「歴史的に作成され、伝存してきた史料を調査・収集するところから、これを整理・保存し、公開して活用できるようにするための一連のシステムについて学ぶ」ことを目的とし、そのための理念、知識、技術を学ぶと定義づけています。といっても、これまで古文書調査や合宿などを通じて、徒弟制度的に、あるいは先達から後輩へと、実践的活動を通じて教えてきたものを授業という形でカリキュラム化して教えるわけですから、これだけやっても充分な時間とは言えません。それでも座学よりは実践を重視します。ただ、今年はインフルエンザなどで初日から休む学生がいて、残念です。講義は1日だけですからね。
今日の話は、とくに知識に重点をおきます。ここでは①日本の史料の多様性、②古文書学の立場、③戦後における近世史料整理法発展、④近世史料と近現代史料の違い、⑤欧米流アーカイブズ論の導入、⑥レコードマネジメントとアーカイブズマネジメント、ファイリングシステムについて、概略を話します。ここでは⑤のアーカイブズ論の導入が中心となりますが、②古文書学や③戦後における近世史料整理法についても重視しています。とくに③近世史料整理法と④近世史料と近現代史料の違いによる整理法の悩みは、私自身が1980年代から90年代にかけて自治体史編纂等で実際に体験したことですから。
こんな感じで始めています。さて、明日からいよいよ実践です。一応、毎日授業のようすをお送りしたいと思っています。
それにしても昨日の日曜日は下の娘が赤羽に引っ越しましたので、その手伝いで疲れました。さすがにロートル(^^;)疲れが残ります。赤羽駅には始めておりましたが、なかなかおもしろいところですね。
とくにこの夜の「AKABANE」と「赤い羽根」のネオンといいますか、にはちょっと笑ってしまいました。なるほど、確かに赤羽だわ!
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