先生たちも試行錯誤しているのです。
今日は夏至だったのですね。今、気が付きました。そうか…もうこれから徐々に日が短くなっていくのか…。早いな、時間の流れ…。
さて、本日は本務の教育開発研究センターで、本年度第1回目のワークショップでした。タイトルは、「大学生の予習・復習とは?」です。えぇっ!大学生が予習・復習?と、お思いの諸兄も多かろうかと存じます。文科省の規程では、大雑把に言って、90分の授業は同じく90分の予習と90分の復習にあてることで1コマとカウントするということになっているのです。ということは、授業を聞いているだけで分かるような内容の授業は大学の授業ではない!ということでもありますね。高等教育なのですからそんなものだと思うのですが、すでに1970年代から「レジャーランド化」したと言われる大学です。今はそれどころかFラン(フリーランク、つまり誰でも入れるということですね)とか教育困難校とかいろいろ言われていますね。とくに文系学部は遊んで過ごせると散々です。
今回は本センターから林先生、園田先生、及川先生が順に問題提起の報告をされて、ミニシンポジウムの形をとりました。もっとも印象に残ったのは、理学部の先生のお話しでした。今回は現代教養の先生がほとんどだったのですが、理系の専門科目では、教える内容が決まっていて、しかもギューギュー 詰めなので、あまり工夫の余地がないそうなのです。そうした意味では羨ましいとおっしゃっていました。そのなかでも「教える内容と量は30年前と変わっていないのに、学生が幼くなったのでなかなか教えることが難しくなった」といった趣旨のお話しがもっとも印象的でした。これって学力が低下しているってこと?そうなのです。よく言われていることではありますが、近年の大学生の学力の低下は本当に階段を転げ落ちるようでした。なるべくわかりやすい言葉で、理解できるように…と思うのですが、それも限界もありますし、そもそもそれでいいのかという疑問もあります。日本史の分野では、私の専門とする江戸時代史では、古文書なんてとんでもなくて、活字になった和化漢文をちゃんと読みこなすのも正直、たいへんです。これからさらに卒論指導も難しくなりそうです。授業はせめて議論や討論の場にしたいのですが、そのためにはうちで勉強してくれないと…。せめて専門だけでも…。あ、そうすると基礎教養科目もこまるな…(^^;)
先生たちの試行錯誤は今日も続きます。
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