史料管理学演習 史料目録を作ろう!

今日のつぶやき
史料管理学演習 史料目録を作ろう!

本日は「史料管理学演習」3日目。昨日は、1日、越後国頸城郡町田村布施家文書整理作業でした。つまり、年月日や史料の表題(タイトル)、作成者、形態などの情報をカードに書き出していく作業です。90分×3コマでもずいぶんと学生たちは疲れたようだと昨日は書きましたね。

本日はまず、これらのカードをExcelに入力して目録を作成する作業を行ないました。

履修生をA~Eまで5班に分け、それぞれにノートパソコンを支給して、あらかじめ用意したExcelのファイルに入力してもらいます。Excelのファイルはドロップボックスにアップして、どこからでも開けるようにしていたつもりでしたが、ノートPCをしばらく使っていませんでしたから、同期がなかなかできないPCもあって、相変わらず往生しました。結局は、すべてのファイルをUSBメモリに入れて処理しました。

今回の目録作成では、年代コードを記入して、年代順に並ぶようにしました。もとの古文書は一応原秩序を意識して、上から順番に史料番号をつけていきましたから、そのままでは目録にしても見にくいです。そこでコードを入力して年代順に並べるようにしました。この場合年代順というのは、同じ慶応元年でも年月日までわかるもの→年月までわかるもの→年までしかわからないものと並べていきます。また、慶応元年は4月7日に元治2年から改元していますので、これも改元前と改元後をわけるようにしました。さらにAからEまでの班も入れることで、どこの班がミスをしたのか一発でわかります。

年代コードの記入方法はかなり初期のもので、自分で年月日を基準にした11桁の数字を入れていきます。詳しい話は省略しますが、左端の史料番号はもちろん、右端の班の記号がバラバラであるにもかかわらず、年月日順に並んでいることがおわかりいただけるかと思います。今は和暦の年と月日を入れると自動的に数字が記入できるようになっています。もちろん、閏月にも対応しています。

総点数は98点でした。まぁこれくらいでしたら、半日もかからず入力できるものですが、初めての史料整理では目録カードを作成するだけでも時間がかかります。その代わり、Excelへの入力は結構素早くできましたね。

明日は一紙もの(状もの)の古文書の目録作成をやってみますので、午後からちょっと古文書を読んでもらいました。

まぁ~ちょっと難しかったかも知れません(^^;)

それにしてもロシアによるウクライナ侵攻は心配ですね…。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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