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フレキシブル・フォーメーション

明日から会社面接が解禁になります。卒論のゼミ生たちも面接が重なっていると悲鳴を上げていました。もっとも、会社訪問や説明会はとっくに始まっていて、春セメは、就活のために卒論の授業に学生がなかなか揃いません。以前、「学生を返してくれ」と訴えた先生の記事が出ていましたが、気持ち、ものすごくわかります。もっとも、卒論の場合は、別の日でも可能ですし、課題を出しておくこともできます。

今日は2限目が日本近世史基礎演習という授業で、天保改革に関する史料を読んでいるのですが、これがまたなかなか揃いません。とくに前半部は、全体の意思統一を図る必要がありますから、なるべくレベルが上がるように指導したいと思っています。1回休むとその分の説明や、史料の読み方といった講義を聞き逃すことになってしまいますから、結構、その損失は大きいのです。セメスター制は半年で授業が終わってしまいます。江戸時代の史料を読めるようになるためには、できれば1年を通じて指導したいところです。せっかく開館したばかりの19号館のグループ学習室を使っているのですから、グループでの活動をやってもらおうと思っていたのですが、なかなか思うようにいきません。そこで、せっかく個別の机とイスで、自由に動かせるのですから、一計を案じて、グループを固定化しないで、出席した学生をフレキシブルに組み合わせてやってみようと思って、今日から実践しています。名付けて、フレキシブル・フォーメーションと勝手に呼んでいます。もっとも、出席してくれるようにすることが先ですけれどね。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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