福岡県朝倉市水害の爪痕と三連水車

今日のつぶやき
福岡県朝倉市水害の爪痕と三連水車

福岡県朝倉市が集中豪雨に見舞われ、甚大な被害を受けたのは7月のことでした。東日本大震災の津波の痕も見に行きましたが、違う意味で水の被害の恐ろしさを感じます。今日はそうした朝倉の被害痕について報告します。

こちらは桂川の濁流によって校舎が傾いた比良松中学校のプレハブ校舎です。現在もニュースで見たままの情景です。近くには、車が埋まったままの場所や、瓦礫が積み上がった場所がそこここに残っています。災害の爪痕はまだまだ残ったままです。考えてみればまだひと月なのですね。

テレビで観た限りでは、見渡す限りの木材、いや木材ではないですね。実際には、流れる間に皮が剥がれてまるで木材のように見えてしまう木々です。車窓で見るだけでもそうした光景が流れていきます。

こうやって並べてみると、どこもかしこも水害の被害を受けているようですが、例えば道一つ隔てただけで被害がある地域とそうでない地域が別れているようです。概して、地所が低いところは、やはり被害を受けているようですね。また、山が崩れてくる場所も決まっているようですね。

朝倉は、三連水車で有名です。地域やボランティアの皆さんの尽力で三連水車は元気に廻っています。ただ、隣の田んぼは水が入らずひび割れたままです。また、これも隣のブドウ畑は土を掻き集めた痕がそのままです。そこではブドウを売っていて、実家も昔はブドウ農家でしたから、母が「こうてやろい」と言って買っていました。

それでもやっぱり三連水車は、地域の人たちにとって象徴なのでしょう。確かに力強く廻っている姿を見ると元気が出ます。こちらの復興も一筋縄ではいかないでしょうが、とにかくがんばって欲しいと念じるしかありません。私は私で、できることと言えば、災害史の研究をしっかりとやらなければと誓うばかりです。

 

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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