第2回 東海大学日本史研究会
本日29日は、兼平賢治先生の研究室で、第2回 東海大学日本史研究会でした。報告は、修士1年生の渡邉奨太君と、4年生の鶴見和佳奈さん。兼平先生と私の他に、途中から沓澤宣賢先生が参加され、午後2時から5時過ぎまでたっぷりと報告と議論でした。ちょっと参加人数が淋しかったですが、渡邉君は、修士論文の構想として、江川英龍の海防構想について報告してくれました。鶴見さんは、「近世前期における加賀藩前田家の正室の役割について」と題して、初代前田利家の正室まつ、2代利長の正室永、3代利常の正室珠姫、4代光高の正室大姫、と、4代の正室について、豊臣政権から徳川政権への以降について天下人との関係で果たした役割、家臣団もしくは藩政に関して果たした役割についての構想でした。まつはNHKの大河ドラマ「利家とまつ」でも有名ですが、とくに3代までが30歳差、50数歳差ありながら、元和期(1615~24)に亡くなっていますから、それぞれの違いが興味深かったですね。また、4代の大姫は、ちょっと離れて家光の時期にあたりますので、これはこれでさらに興味深いです。学部生ながら、女性史の研究もこうしたところまで来ているのかと勉強になりました。
※3号館
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