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史料管理学演習 3日目 緒形拳氏関係資料目録作成

史料管理学演習の3日目。昨日から緒形拳さん関係資料の整理をはじめて、今日は目録作成のためにひたすらノートパソコンに入力しています。男子学生はそれぞれに、女子学生は2人ひと組で入力作業を頑張ってくれています。

今のところ、台本が115冊、演劇などのパンフレットが259冊、雑誌(緒形さんが登場しているもの)が65冊、スクラップブックが約25冊となっています。昨日の後半からの作業で、本日中に台本と雑誌の入力が終わりました。後はパンフレットですね。15時前には台本と雑誌の目録作成が終わりましたので、休憩を入れて、後は全員でパンフレットに取りかかります。パンフレットは、”新国劇”のものが圧倒的に多いです。緒形さんの思い入れがわかります。

新国劇は澤田正二郎らが大正6年(1917)に立ち上げた劇団で、歌舞伎(旧劇)と新劇の間をゆき、民衆から半歩だけ先を歩もうという”演劇半歩主義”を唱えていました。リアルな殺陣(たて)を追求して剣劇という新たなジャンルを開きました。チャンバラという言葉も新国劇から生まれたと言われています。澤田が37歳で急死した後は、辰巳柳太郎島田正吾の両巨頭を中心に活動していきましたが、”男の劇団”と呼ばれた新国劇も、残念ながら昭和62年(1987)の創立70周年を機に解散してしまいました。辰巳に憧れた緒形さんが、北條秀司先生の口利きで新国劇に入団したのは昭和33年(1958)のことでした。しかしながら、紆余曲折があって昭和43年(1968)に退団しています。とはいえ、解散公演には参加していますし、生前もその想いをつとに語っていらっしゃっいました。一緒に新国劇の展示会とかやってみたかったですね。

まだ、他にもVHSテープとか、昭和45年(1970)からのスクラップブックとかもありますが、一区切りつけて、明日は古文書の整理作業をやってみたいと思います!

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投稿者プロフィール

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!
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