卒業論文を書こう

今日は秋学期最初の卒業論文基礎1の授業でした。今年のゼミ生も昨年、一昨年と同様7名でした。これから1年半のお付き合いです。正確に言えば、1年と2か月。口頭試問を入れても1年と3か月ですね。
今年も災害史を希望する学生が多いですね。今年も3名半が災害史です。半というのは、とくに災害史を目指しているわけではないが、結果的にそうした要素を含んでいるということです。9月29日の日曜日に國學院大學で「近世の災害史を考える」というタイトルで、関東近世史研究会のシンポジウムが開かれたことは、先に書いたとおりです。
下記はゼミ生たちが現段階で希望しているテーマです。
・宝永富士山噴火と入会秩序の再編
・伊豆半島における元禄大地震とその顕彰
・房総半島における安政大地震
・元禄大地震と小田原藩
・被服史-和装から洋装へ
・かぶき者と歌舞伎劇
・江戸時代の刀剣
話を聞いて、私が勝手にテーマ化していますので、本人たちはあまりこうした感覚はないかもしれません(^^;)ま、テーマを設定するのが、卒業論文基礎1の目的ですから、これから論文や文献を集め、読んでいきながら決めていきます。なるべく希望は叶えてあげたいなと思っています。

今年もとりあえず、テキストを作りましたので、ゼミ生たちに配布しました。本当は、あちこち直したいところがあったので、改訂版を作りたかったのですが、間に合いませんでした。忙しかったという言い方は簡単ですが、まぁ~要領が悪かったですね。
卒論こそは、自分で課題を見つけて、論文を探し、史資料を集めて分析して、発表を繰り返しながら組み立てて書き上げる。まさに大学生活の総仕上げです。よく言うのですが、卒論こそが究極のアクティブ・ラーニングです!この貴重な経験は、社会へ出て行くための準備練習でもあります。できれば、最後の1文字を書き上げたとき(今は打ち込んだときということになりますか)、大きな満足感を感じることができれば、この上ない喜びです。私もそれを目指して頑張ります!
このテキストのPDF版をアップしますので、興味のある方はごらんくださいませ。
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