史料管理学演習 最終日 総仕上げ

今日のつぶやき
史料管理学演習 最終日 総仕上げ

史料管理学演習も最終日。過ぎてしまえばあっという間です。本日は、昨日整理した上野国多野郡三波川村(現・群馬県藤岡市)の古文書を入力する班と、戦前の資料(出所不明)を整理する班2組の3組にわけて作業です。おかげさまで三波川村文書については整理が終わりました。まぁ、籐かごに入っていると言っても23点でしたからね。この中には牛の絵が描かれた絵馬なんかもありましたから。ただ、古文書もそれなりに入っていましたから、これにはかなり苦戦していたようです。いずれにしても、三波川文書については、史料カードをExcelに入力してもらいましたので、一応、これで終了で、後は私が確認するだけです。

で、戦前の資料ですが、だいたい大正から昭和にかけての資料です。点数的には120点ですね。

緒形拳さんの資料については、VHSビデオにベータビデオを整理してもらいました。映画や舞台、テレビドラマ、テレビのドキュメンタリー番組、そしてCMです。映画にはDVDになっていないものの含まれますし、舞台は映像すら残ってないものが多いですからね。私としては、「信濃の一茶」が平成5(1993)年と平成13(2001)年のものが残っていたのは嬉しかったですね。

こんな感じで最終日の作業が終わりました。最後にちょっとしたレポートを書いてもらいましたが、何よりこの「史料学管理演習」は、座学ではないので、自分で実際にやってみること、それも考えながらやってみることが大事です。その意味では、今年の参加者も一生懸命やってくれました。おかげさまで緒形拳さんの資料については、台本、パンフレット、雑誌、スクラップブックとも目途がつきました。さすがに学生も疲れたと言っていました。身体を動かす仕事とは別にこうして毎日毎日地味に目録を作成し続けるというのも本当に根気のいる仕事です。本気、元気、根気!この3つの”気”を学んでくれたなら、これ以上の歓びはありません。

 

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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