北條秀司作「王将」 L361Mile

今日のつぶやき
北條秀司作「王将」 L361Mile

藤井聡太六冠の活躍で将棋界は盛り上がっていますね。この前の王将戦、羽生善治九段との7番勝負も見応えがありました。といっても、私は将棋はできはするものの、からっきし弱いので本当の凄さはわからないのですが…(^^;)

さて、将棋を扱った物語といえば、北條秀司作「王将」がやはりもっとも有名ではないでしょうか。その関係のポスターの整理をしていると以前もこのサイトで書きました。私は新国劇の流れをくむ劇団「若獅子」の「王将」と一昨年2021年に、神奈川芸術劇場(KAAT)で開催された新ロイヤル大衆舎の「王将」を観劇しています。若獅子の王将は北條原作に沿った王道の舞台だとすれば、新ロイヤル大衆舎の王将は、かなりアレンジされていて、これはこれですごくおもしろかったです。

→ http://www.ihmlab.net/tweet/tweetblog/14100/

新型コロナウイルス(COVID-19)の流行もかなり収まってきたところで、スポーツやコンサート、演劇などのエンタメ業界もずいぶんと活気を帯びてきました。緒形拳さんの展示会を開催したのは2020年の秋のことで、まさにコロナ真っ最中でした。

その緒形さんも「王将」への想いは相当たるものでした。そもそも新国劇の辰巳柳太郎の坂田三吉に憧れて、俳優の世界にはいられたのですから。

緒形さんは、1975(昭和50)年6月、東京銀座の三越劇場で、北條秀司劇作40周年記念公演として初めて坂田三吉役に挑戦し、翌1976(昭和51)年12月にも大阪三越劇場で同じ名目で公演しました。この写真はその時のものです。ポスターやパンフレット用に撮影されたものでしょう。緒形さんはさらに、1977(昭和52)年から78年にかけて全国78か所をまわって公演しています。

辰巳柳太郎以来、多くの名だたる俳優が憧れ演じた「王将」…。せっかくの機会ですから、「王将」を題材にした展示会ができないかと思う今日この頃です。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

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