平成狸合戦ぽんぽこ 結局、勝った?!のは…
平成も今月終わり。1日には「令和」という元号が新たに決まりました。これについては直後の狂騒?!をちょっとまとめているのでご覧ください(新年号「令和」協奏曲)
私自身はとくに好きとか嫌いとかはないのですが、ちょっとした違和感を持っています。それは「令和」の意味ではなくて、「令」の字がにんべんであるということ、それも頭に部首が来るにんべんだということです。何だか閉じかけた傘を被っているようで、何かイメージが良くないのですね。「明治」「明」と「昭和」の「昭」は箱型だし、大正は「大」で横に伸びた線で始まります。平成もまた、横に伸びた線から始まります。歴代の元号を見ても、「令」のように始まりの1画目と2画目を下に払う文字は少ないですよね。別に「にすい」をつけると「冷める」というわけではないのですが…。本当にイメージだけですが、始まりの文字は伸びやかな方が好きだな~と思う次第です。
はじめから横道にそれています(^^;)昨夜、日本テレビでスタジオジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」が再放送されました。平成も終わり、原作と脚本の高畑勲さんが昨年お亡くなりになっていますから、時を得た企画だと思います。高度経済成長期の多摩ニュータウンを舞台に、開発の進むニュータウンに生き残りをかける狸たちが反旗を翻すというお話しですね。これが次に宮崎駿さんの「もののけ姫」に繋がっていくことを考えてみると、彼我の差がまたジブリがもつ世界観を表現していると思っています。「もののけ姫」が網野善彦先生のアジール論を参考にしていることは歴史研究者にとったら当たり前の話ですが、とにかく1回目は難解で2回映画館に通いました。それに比べれば「平成狸合戦ぽんぽこ」はわかりやすいでしょう。最後、どっこい狸を生きている!というので、狸踊り?!のシーンで流れる上々颱風の「いつでも誰かが」の歌にいつもジーンとしてしまいます。
と、感慨に浸りながらTwitterをしながら観ていると、こんなTweetが流れてきました。はっと思いましたので、引用させていただきます。
多摩ニュータウンで少子高齢化が進んでいることは知っていました。真偽のほどはまだよくわかりませんが、閉園した多摩テックが野良の狸の楽園になっていて、しかも圏央道が整備されたために多摩ニュータウン付近の交通量も激減している…。で、結局、狸の大勝利になっているとの指摘!考えてみれば、厚木でも駅から遠い団地は野猿の天国になっています。国道246号線付近で鹿をみたこともありましたし(馬場が鹿を見た…(゚ロ゚) そうしたらこんなマンガもTweetされていました。これもまたあまりにも言い得て妙なので、引用させていただきます。
平成狸合戦ぽんぽこが公開されていた時代、まだバブルの余韻が残っていて、こんな未来を誰が想像したでしょうか?ショックな現実が今ここにあります。
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