無尽 伊庭八郎の物語

今日のつぶやき
無尽 伊庭八郎の物語

岡田屋鉄蔵先生から『無尽』の第7巻をいただきました。しかもサイン入り!『無尽』は幕府遊撃隊士で、心形刀流の使い手です。戊辰箱根戦争では、三枚橋で右腕を切り落とされてしまいますが、最後は箱館に渡って戦死します。あ、先を言っちゃいけないですね(^^;)

岡田屋先生とは、今年の6月2日に箱根郷土資料館と早雲寺で開催された「幕末遊撃隊己巳150年」で箱根戊辰戦争について講演させていただいたのが縁でした(http://www.ihmlab.net/tweet/tweetblog/11336/)。初めての事でしたね。今までさんざん講演はやってきましたが、お花を頂戴したのは!何だか嬉しいやら恥ずかしいやらで。

前置きが長くなりました。今度の第7巻は、いよいよ文久に突入です。将軍家茂の上洛に際しての浪士組の結成、これに暗躍する清河八郎、そして何よりこれに応募した近藤勇、土方歳三、沖田総司ら試衛館の面々、上洛してから江戸に戻される浪士と残った近藤ら、そして清河の暗殺と、めまぐるしく動く時代を伊庭を中心に描いていくストーリー展開と筆致はさすがですね。

何より感心したのは、伊庭らが横浜で米軍の銃の稽古を見るシーンでした。まさに幕府も幕府の西洋式軍制と取り入れたばかりで、陸軍は歩兵、つまり銃が主要な武器になって行きます。そして銃を扱うのは必ずしも武士でなくても良くなっっていきます。それを押さえた上で…。

時代は、ゲベール銃からミニエー銃への移り変わろうとしている中、連発のきくスペンサー銃にヘンリー銃と、それぞれの特性を描いたシーンには本当に感心させられました。もう一気読みでしたね。まぁ基本的には研究者ですが(^^;)まおもしろいものはおもしろいのです。農兵隊のことをやっている大学院生がいますから、読ませてみようかなぁ~と思っています。

岡田屋先生にお目に掛かった後、1巻から6巻はAmazonのポチッと買いで買って読みました。新巻ができたら送りますとおっしゃってくださいましたが、早速でした。

卒論もいよいよ明明後日が提出です。そんな中でも潤いを、岡田屋先生ありがとうございました(^^)

さて、10時です。ゼミ生たちもそろそろ終わらせて帰らせましょうか。

投稿者プロフィール

馬場 弘臣

馬場 弘臣東海大学教育開発研究センター教授
専門は日本近世史および大学史・教育史。
くわしくは、サイトの「馬場研究室へようこそ」まで!

コメントを残す

コメントを残す

«
»
  • LINEで送る